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2021/02/26

source : 文藝春秋 digital

genre : ニュース, 社会

即位式で10年以上前のオートクチュールをお召しになった雅子さま

 雅子さまは即位式でアイボリーのローブ・モンタントをお召しになり、直前までご体調を見て参加を決められたため新調するのが間に合わなかったのか、10年以上前のオートクチュールをお召しになった。そして、その年に東日本大震災の被災地である東北3県ご訪問を果たされた。

アレキサンダー国王の即位式へ出席された天皇皇后両陛下 ©ロイター/AFLO

〈このローブ・モンタントは、かねてから雅子妃殿下と交流のある伊藤和枝デザイナーの母親である、故伊藤すま子がデザインした10年以上も前のオートクチュール作品だった。雅子妃殿下の同国訪問が急遽決まり、新たに仕立てる時間がなかったようだ。伊藤和枝デザイナーは「大変光栄です。雅子さまは服を大切にする方ですので、ローブ・モンタントの状態も良かったです」と話している。〉(WWD JAPAN、2013年5月10日)

雅子さまのキャリアに光を当てた特別展で、同じスーツをお召しに

 さらに、このオンライン会合で雅子さまがお召しになっていたスーツとブラウスには見覚えがあった。昨年2月、両陛下が皇居・東御苑の宮内庁三の丸尚蔵館で天皇陛下の即位を記念した特別展「令和の御代を迎えて」の会場を訪れられた時にもお召しになっていたのだ。雅子さまは春らしさを感じさせるメイクと装いで、ブルー系のクールなトーンの中にブラウスの柄がパッと明るいニュアンスをもたらしていたように思う。先日のオンライン会合だけでなく、昨年の陛下のお誕生日に際してのご近影でも同じお召し物を選ばれていたようなので、雅子さまは特に気に入られているのかもしれない。

2020年2月10日、天皇陛下の即位を記念した特別展「令和の御代を迎えて」を鑑賞される天皇皇后両陛下 ©時事通信社

 この特別展では、雅子さまのキャリアに光が当てられていた。雅子さまの幼少期の写真とともにアメリカ・ハーバード大学の卒業式やオックスフォード大学ベーリオールコレッジご留学の写真が紹介されていた。図録には、外務省で勤務されていた当時、ベーカー米国務長官が来日した際に、通訳を務める雅子さまの写真が掲載されている。

1991年11月、ベーカー米国務長官が来日、外務省・飯倉公館で通訳を務める外務省・北米2課所属の小和田雅子さん(当時) ©共同通信社

 会場では2冊の辞書が展示されていて、特にネイビーの「The Concise Oxford Dictionary」はよく使い込まれた様子で驚いた。雅子さまが留学中などに使われたものだという。