エモーショナルファクト社長のY氏を直撃すると…
まさに所属タレントに「強制わいせつ」を行うことができるようにするための文言がちりばめられているというのだ。一体なぜ、こんな悪質な「覚書」を所属タレントと結んでいたのだろうか。取材班はエモーショナルファクト代表のY氏を2月25日夜、直撃した。
――文春オンラインです。
「ああ、はい」
――御社が所属タレントと交わしていた「採寸に関する覚書」についてお聞きしたい。(採寸に関する覚書を示す)
「ああ、確かにこれは、うちが使用していたものですね。ただ、これはXさんが作ったものを僕らも使わせてもらっていただけなんですよ」
――Aさんともこの「覚書」を結んだのか。
「確かに、今回Aさんとも昨年の4月末くらいにこの契約を結びました。もともとAさんはXさんの知人から紹介されたということで、Xさんが弊社に連れてきて、契約の時にも立ち会いました」
――採寸に関する覚書をつくること自体にそもそも問題があるのでは?
「例えば、契約書って両者問題なく物事が動いているうちは関係があるものではないじゃないですか。何かあった時に、ルールはどうなっているのか確認するというものという認識がありまして。契約書にある程度極端な状況を想定して、こういうことがあり得るよと書いておくのが契約書なのかなと考えています」
――今後もこの覚書を所属タレントと交わしたままにしていくのか。
「覚書云々というより、今後については私だけで決めることではないので、すみません、これ以上は……」
その後はいくら質問をかけても同じ答えを繰り返すだけだった。
一方、X氏は……
取材班はX氏にも直接電話をかけた。「文春オンラインです」と名乗ると、「話すことは何もないです」と言って、通話は切られてしまった。
この「覚書」は法律的にも倫理的にも、未成年のアイドル志望の夢多き少女に対して結ぶべき内容ではないのは明らかだ。未成年の少女を預かる芸能プロダクションとしての管理責任が厳しく問われるべきだろう。
2月26日(金)21時から放送の「文春オンラインTV」では、取材担当記者が出演し、本件記事について、くわしく解説する。
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