10ヶ月で48キロの減量を達成した人気クイズ作家の古川洋平さんは、痩せて変わったのは身体だけではないと語る。
ダイエットをきっかけに起きた自分や他人との向き合い方の変化や、クイズ作家としての成長、そして「今、うれしくてしょうがないこと」などを聞いた。(前後編の後編/前編から読む)
幼い頃から「これは太るな」というものが大好物だった
――痩せる以前のお話もお聞きしたいのですが、幼い頃から太っていたのですか?
古川 いま思えば、幼稚園の時にはもう太っていましたね。その頃は大食いだった自覚はないですけど、これは太るな、というものが昔から大好物でしたね。いまでも大好きなものばかりですけど。
たとえば、ラーメンだったらコッテリしているほどおいしいと感じるし、丼物も大好きで食べまくっていました。とにかく、お米が大好きだし、パンも大好きと、炭水化物ばっかり。おかずだったら断然お肉。お肉の中でも脂身が大好きで、豚の脂身のところだけ食べていてもいいぐらい。とにかく脂が多いものと炭水化物がいっぱい摂れたらうれしい。お魚や野菜はいらないみたいな。
――お菓子もガッツリといった感じで。
古川 逆にお菓子を食べる習慣はそんなにはなくて。もちろん、甘いものも嫌いじゃないんですけど、ご飯でお腹いっぱいになりたいんですよ。「もう食べれない」というところまで食べて、「次のご飯楽しみだな~」みたいな感じで、とにかく満腹までは食べないと満足できなかった。当たり前ですけど、それって結構な量を食べているということなんですよね。
一人暮らしを始めてから一気に太りました
――ご両親も体が大きかったとか?
古川 父親は若い頃は若干太ってましたけど、いまは父親も母親も痩せ型といった感じ。祖父は恰幅が良かったけど、100キロ超えみたいな人は親族では僕以外はいなかったですね。僕は背が175センチあるんですけど、身長に関しても僕だけが突出して高い。
ただ、母親が料理するのが大好きですごく上手なんですよ。母方の両親が仕出し弁当の店をやっていたせいか、母親は学生時代から料理やお菓子作りを趣味にしていた。だから、子供の頃から手作りの料理をいっぱい作ってもらって、お腹いっぱい食べるのが幸せだったんですよね。
18歳までは実家で暮らしながら母のおいしい手料理を食べていたわけですけど、大学進学で一人暮らしを始めたんですよ。そうなると自分の好きなものを好きなだけ食べられるので、一気に太りましたね。さらに20代に突入して就職1年目で、仕事のすさまじいストレスを食べることでしか発散できなくて100キロ超え、みたいな感じですかね。以降、ずっと100キロ人生でした。