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 朴被告をめぐっては、同月27日、東京地裁が異例となる保釈の決定をしている。殺人罪の有罪判決を受けた被告の保釈が認められるケースは初めてに等しく、「殺人犯を外に出すのか」と言わんばかりに大手マスコミが批判的に報じた。

講談社は朴被告に寄り添う姿勢

「世論を鑑みて、東京高裁は保釈を取り消しましたが、この件で、朴被告側は控訴審での逆転勝訴に一縷の望みを見出したところもあったようです。しかし今年1月末の判決で中里智美裁判長は『自殺の現実的な可能性はない』と切り捨て、控訴を棄却しました」(同前)

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 2審でも実刑判決が下ったが、これまで休職中として敏腕編集者の裁判を見守ってきた講談社は《社員は上告の意向を表明しており、今後の推移を見守りつつ、社として慎重に対処してまいります》とコメントし、最後まで朴被告に寄り添う姿勢を見せている。

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「11年の実刑判決は比較的重いといえるでしょう。裁判所側は子供のように法廷で騒ぎ、無罪を主張する朴被告の態度をみて、反省していないと考えているのではないでしょうか。最高裁で『無罪』を勝ち取ることは、よほどのことがない限りは無理でしょうね」(同前)

 朴被告は亡くなった佳菜子さんと残された子供たちに今、どのような思いを抱いているのだろうか。