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自分の「レジリエンス」に着目してみる

紫乃ママ 頑張り屋さんの女性はみんなそう。人生は恥ずかしければ恥ずかしいほど、価値が高い!  就職氷河期、ブラック企業、派遣切り、毒親、離婚、妊活失敗……由香さんは時代の先端を行く、価値ある「経験の問屋」ですよ。まさに、「時代と寝た女」。フレーズが昭和で、これまた恥ずかしい。

由香 自分ではもう少し賢く生きればよかったと思いますが、意外と私の人生は時代とリンクしているかも(笑)。

紫乃ママ そうそう。すべての局面で結局は挫折から立ち直っているんだから。そういう伝道者になっていく役割を考えてみたら?  自分を笑い飛ばせる力ってすごい大事なのよ。レジリエンスですよ。落ちてもまた上がるチャンスを捕まえる、ドラクエ風に言うと由香さんなりの「復活の呪文」があるのよ。そういうのを一度、自分で整理してみるといいと思う。

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由香 確かに10年ぶりに会った友達には「ゾンビみたい」と言われました……。夫にも「歩く黒歴史」って言われます。

キャリアは仕事だけじゃない!  人生の軌跡がキャリア

紫乃ママ 仕事のキャリアを積みたいっておっしゃったけど、仕事なんてさ、結局は人生のほんの一部。積みたい人に積ませておけばいいのよ。そんなものよりも、由香さんにはなかなか人が経験できない、いろいろなものが積み上がっていますよ。自分の人生の経験にちゃんと意味づけをして見方を変えてみたら?

由香 どうしても勉強や仕事の成果だけが大事なファクターだと思いがちで、雑誌に出るようなキラキラしたキャリアに憧れてしまいます。

©洞澤佐智子

 

紫乃ママ キャリアって仕事のことだと矮小化しがちですけど、もともとの語源は「馬車の轍」のこと。人が生きてきた軌跡のすべてがキャリアなの。仕事だけでなく、彩りが多いほうが絶対に楽しい人生ですよ。仕事でのステップアップだけにこだわらず、仕事以外のことでも自分がチャレンジしてみたいことを探せばきっと見つかる。自分の直感でトライしてみて。そうすれば仕事も肩の力が抜けていい方向にいくと思う。

由香 確かに会社に期待し過ぎるのはよくないですよね。とりあえず黒歴史をまとめて発信してみようかな。自分の新しい場所を探してみます。

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