父のDV目撃が息子をDV加害者に陥らせる
DV加害者プログラム参加男性の80％以上が、父親のDVを目撃している。アメリカでは90年代から親のDV目撃と暴力行使のつながりに関する研究は多い。このことは大きな意味を持つだろう。児童虐待の世代間連鎖は、しばしば母親の被虐待歴が問題となるが、実は父のDVを目撃することが、男児が成長してからの暴力加害者、結婚後のDV加害者化の最大のリスクであることは、あまり知られていない。
面前DVという言葉の登場によって、父のDVが娘はもちろん、息子に深い影響を与えることが説明可能になった。DV被害者の立ち位置の足を掬う役割だけでなく、DV加害はパートナーのみならず、その場に居る子どもたちが未来に形成する家族にも影響を与える。それを明らかにする言葉として、面前DVを理解する必要があるだろう。
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