ヘンリー王子とメーガン妃を引き合わせた人物が判明
2人はあのディーン・ストリート・タウンハウスでの初めての出会いについて、「ブラインド・デート」だったと説明した。ブラインド・デートとは、直訳すれば「盲目のデート」となる。友人の紹介で未知の相手とデートすることであり、欧米ではよくあるスタイルだという。
このキューピッドが誰なのか、イギリスメディアでは様々な推測が出たが、のちにラルフローレンのPRを担当するヴァイオレット・フォン・ウェステンホルツであることがわかった。
ウェステンホルツはヘンリー王子の幼馴染グループのひとりだ。彼女の父ピアース・フォン・ウェステンホルツ男爵がチャールズ皇太子の友人だったことから、子供のころからウィリアム王子やヘンリー王子とともに、毎年スイスへスキー旅行に行っていた。彼女の妹ヴィクトリアも同じグループで、一時期はヘンリー王子と噂になったこともあった。
彼女はラルフローレンのPRを担当する中で、メーガン妃と知り合った。そして「恋人を探している」と周囲に話していたヘンリー王子に紹介したのだという。
一部の報道では、ヘンリー王子はドラマ「SUITS」のファンで、特にメーガン妃が演じていたレイチェルが「理想の女性像」だと友人たちに話していたとされている。しかしヘンリー王子はこれを否定している。
「テレビで見たことも名前を聞いたこともありませんでした。友達にメーガン・マークルと言われたとき、『もう少し教えて、どういう人なの?』と聞きました」
これは頷けるところがある。イギリスでは「メーガン・マークル」の知名度は低かった。その証拠に、ヘンリー王子と彼女との婚約が発表された時、イギリスメディアでは「メーガン・マークルって誰?」という報道が相次いだ。私の周りのイギリス人も「『SUITS』なんて見たことないよ」という人が多かった。
メーガン妃がヘンリー王子とのデートを決めた理由
一方、メーガン妃はこう聞いたという。
「私はアメリカ出身だからこの人のことをあまり知らなかったんです。だから友達から引き合わせたいと言われた時、私が聞いたのは、『その人、いい人?』という一点だけでした。優しくない人であれば、会う意味がないと思ったので」
ただ、今はインターネットでなんでも調べられる時代である。ましてやダイアナ元妃の忘れ形見であるヘンリー王子は、アメリカでも有名人だ。本当にメーガン妃が彼のことを「よく知らなかった」のか、あるいは「優しい人」というだけで会うことを決めたのか、個人的には怪しいような気もする。