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「中川家、陣内、ケンコバのネタも誰も笑わなかった」養成所講師ユウキロックが語った“吉本NSCの真実”

吉本退所後初インタビュー #2

genre : エンタメ, 芸能

「霜降り明星なんかは今のお笑い芸人を目指している若い子の憧れの存在だと思いますね。冠を持つテレビ番組で活躍していてYouTubeも登録者数は100万人超えている。粗品は音楽にも精通していてギャンブル層にも強い。あんなパーフェクトなコンビはここ20~30年いなかった」

 今年2月26日に約29年間所属した吉本興業を退所したお笑いタレントのユウキロック(48)。

ユウキロック氏 ©文藝春秋 撮影・志水隆

 95年に相方の大上邦博(現在は引退)とお笑いコンビ・ハリガネロックを結成。01年に開催された「第1回M-1グランプリ」で準優勝を果たし、02年にはNHK「爆笑オンエアバトル」で第4代チャンピオンに輝いた。14年3月にコンビを解散後は、タレント活動の傍ら養成所の講師も務めている。養成所と事務所ライブを合わせて1カ月に約150本くらいのネタを見るユウキロックに“新世代”を担う若手芸人事情について聞いた。(全2回のインタビューのうちの2回目。前編はこちら

最近の若手芸人のネタはわかりやすく単純になってきた

――養成所の講師を始めたきっかけは?

「ずっとNSCの講師をやりたくて、解散する直前の14年に昔から知っていたNSCを担当する社員さんに育成の仕方をまとめたレポートを用意して渡したんですけど、1年待っても何の話もありませんでした。15年4月くらいから少しずつ他社の養成所の話が来て。人力舎から話が始まり、松竹芸能、ホリプロコム、太田プロと今は4社で講師をさせていただいています」

 

――自身の若手時代と比べて最近の若手芸人のネタをどう思いますか。

「ネタに関したら、わかりやすく単純になってきたかなと思いますね。作り込まれたものよりも、感覚で笑える感じのものが多い。僕らの時代とは全然変わりました。去年、M-1で優勝したマヂカルラブリーのネタもわかりやすいじゃないですか。ネタの構造よりも暴れてわかりやすいネタを好む若い人が多くなったのかなと。養成所の若い子には、あなた自身の技術レベルを上げないと、マヂカルラブリーと同じようなことをやっても宴会芸にしかならない、君たちのレベルではプロ感はでないよと話しています」