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「中川家、陣内、ケンコバのネタも誰も笑わなかった」養成所講師ユウキロックが語った“吉本NSCの真実”

「中川家、陣内、ケンコバのネタも誰も笑わなかった」養成所講師ユウキロックが語った“吉本NSCの真実”

吉本退所後初インタビュー #2

genre : エンタメ, 芸能

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今の若い子はテレビは見ないがYouTubeは見る。そこに可能性を感じる

――昨年から開始した自身の公式YouTubeチャンネル「ユウキロックのエンタメウェビナー」は登録者数は1万6000人となり、動画再生回数は245万回超え。なぜYouTubeを始めたのですか?

「今の若い子は本当にテレビを見ていないんです。僕も忙しかったらテレビは見ない。でも、YouTubeは見るんです。テレビの番組は短くても基本30分だけど、YouTube はいつでも好きなときに10分とかで見れてしまう。そこら辺にYouTubeの可能性を感じます。

 でも、本音はやっぱりテレビにがんばってほしい。昔は一発で人生が変わる番組がいっぱいありました。めちゃイケ(『めちゃ×2イケてるッ!』フジテレビ系)の“笑わず嫌い王”に出演が決まったら翌日からスターになれるみたいなのがあったんですよ。けど、今はテレビ局から一斉募集がかかっても、若手芸人の応募がめちゃくちゃ少ないらしいんですよ。若い子は『この番組に出ても人生は変わらない。しんどい経験して、編集でカットされるかもしれない』と、わかっているから、そこに時間割くよりもバイトを優先してしまうんです」

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『めちゃ×2イケてるッ!』フジテレビ系 番組HPより

――お笑いだけでなく、有名な俳優たちも最近では続々と事務所から独立をしています。なぜ、独立を選ぶのでしょうか?

「今は地上波のドラマじゃなくてもWOWOWやネットフリックスなどに大物俳優さんや女優さんが出演される時代です。今までそのコネクションが一番強かったのが芸能事務所だったのが、俳優も事務所も同じスタートラインに立ったと考えると、時代の変わり目かなと思いますね。僕らが生まれる前は劇場に出ている芸人が一番偉くて、それがテレビに変わり、そこからまた変わる時なのかなと思いますけどね」

お芝居の仕事がきたらやってみたい

――タレント、作家業、執筆業、YouTuberとして活動しているが、今後やりたいことは?

「今現在やっている仕事に満足しているし、もっと拡大させていきたいというのはありますが、前から本を書きたいと思っていて。出版の話は来ていたのですが当時は事務所との話し合いが前へ進まずに頓挫したんですよね。だから、本は何か一冊出したいというのはありますね。それから俳優もしたいなと。解散した2014年にネタもやらなくなって一番仕事がなかった時期に大きい舞台の仕事が3つくらいオファーが来たんです。ただ、事務所に所属していたのでギャラがわからなかったんですよ。お芝居は拘束時間が長いので、他の仕事を休まないといけない。長く休んで出て、舞台のギャラが思っていたよりも低かったら生活できなくなる可能性があるので、怖くてできないって全部断ったんですよ。その心残りがずっとあったので、もしお芝居の仕事がきたら今度はやってみたいなというのがありますね」

ユウキロック氏 ©文藝春秋 撮影・志水隆

ユウキロック 1972年、大阪府生まれ。NSC大阪校11期同期の大上邦博とハリガネロックを結成。爆笑オンエアバトル第4代目チャンピオン。2014年にコンビ解散後は、構成作家やお笑い芸人の養成所の講師などを務める。今年2月26日に吉本興業を退所。
ユウキロックのYouTubeチャンネル「エンタメウェビナー
ユウキロックが好きな家電やガジェットを紹介するチャンネル「ユウキロックライブ

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