大事なのは元本
利息は元本が減れば減るほど少なくなっていくので、少しでもお得にキャッシングを使うためには早く元本を減らすことが大切です。
例に出した月々の返済額は2万円でしたが、カード会社によっては50万円を借りた場合でも、支払い金額が1万3000円などに設定されているところもあります。そうすると、
13,000−7,643（ひと月分の利息）＝5,357
なんと、初回はたった5357円しか元本が減りません。
しかし、あらかじめ決められた金額以上に支払うことは可能なので、繰り上げて返済をすることはできます。
お金を借りるときに注意してほしいこと、それは利息を意識することです。
目の前にものすごく欲しいものがあって、今買わなきゃ永遠に手に入らない。そんな貴重なものであれば、代金と利息を払って手に入れても、後悔はしないと思います。ほかにも冠婚葬祭費や入学金といった、どうしても「今」必要なお金の場合は、利息を払ってでもお金を用意するのは致し方ないのかもしれません。
でも、それ以外でキャッシングをするときには、「この商品には代金と利息分の価値が本当にあるのかな？」と考えてから利用するようにしてほしいなぁと思っています。
またキャッシングは、少しでも利率を低くして使った方がお得です。
現在の貸金業法では100万円以上借りた場合の利率の上限は15％と決められていますので、どこのカード会社でも100万円以上借りれば利息は15％へ自動的に下がります。そしてその後もずっと15％のままになるのです。
もし年収が300万円あれば、借りられる金額は年収の3分の1なので、100万円を借りることができます。カード会社によっては使わなくても100万円の枠のカードを作っただけで、100万円以下の金額でキャッシングをしても、利息を15％にしてくれるところもありますので、いっそ新しいカードを作ってしまった方がお得だったりします。
たとえ、ひと手間かけても……
ちなみに50万円以上の借り入れができるカードを作るときは、源泉徴収票や給与明細といった、収入を証明する書類をカード会社に提出しなければいけないので、少し面倒です。でもひと手間かけた分、利息が安くなるということです。
また、2社にまたがってお金を50万円ずつ借りていて、それぞれに18％の利息を払っているのだとしたら、1つの会社で100万円を借りて15％の利息にしてしまった方が当然金利は低くなります。
ぜひカードは、自分の持っているカードの規則や、利率を知ってお得に使ってくださいね。
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