“K-POPの帝王”の異名で呼ばれる韓国の男性グループ、東方神起。そのメンバーの1人、ユンホ(35)が、3月に入って次々と広告モデルを降板させられている。新型コロナウイルス感染症の「自粛破り」で警察に摘発されて以来、雪だるま式に新たなスキャンダルが噴出しているためだ。

 ユンホはこれまで、特にクリーンで品行方正なイメージで知られてきた模範的アイドル。「誠実さと情熱の代名詞」「アイドルの教科書」「美談製造機」など、数々のキャッチフレーズもおなじみだ。それだけに相次ぐ不祥事のダメージは計り知れず、“帝王”のカリスマ性が大きく傷ついている。

日本でも1ツアー100万人動員の“K-POPの帝王”

 東方神起は、今年デビュー19年目。K-POPの国際化に貢献した現役のトップスターとして、根強い人気を保ち続けてきた。日本でも、これまでに4度の5大ドームツアーを開催。2017~2018年には、海外アーティスト初の「1ツアー100万人動員」を記録した。2019~2020年の日本ツアーはコロナ禍の影響で追加公演が中止されたものの、60万人を動員して変わらない人気を見せつけている。

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東方神起の2人。「模範的アイドル」だったユンホ(右)に次々とスキャンダル報道が… ©getty

 デビュー当初は5人組だったが、事務所とのトラブルで3人が抜け2010年から2人組に。それでもファンの支持は変わらず、グループは危機を乗り越えて人気を維持してきた。だが今回の危機にあたっては、そんなファンも世間の悪評から庇いきれないようだ。

 最初の報道があったのは、3月9日。ソウル警察庁がユンホを感染症予防法違反の疑いで立件、捜査していることを、ニュースサイトがスクープした。

 報道によるとユンホは2月末、ソウル市江南区清潭洞の飲食店で深夜まで過ごしていたという。当時は防疫当局の「ソーシャルディスタンシング第2段階」が発令されており、飲食店の営業時間は夜10時までに制限されていた。ユンホはこれを破ったことで警察に摘発されたというわけだ。

「ユンホなら大目に」同情的な声が多数だったが…

 所属事務所SMエンターテインメント(以下SM)は第一報からすぐ、「知人3人と会って話をしていたところ、営業制限時間を過ぎて事情聴取を受けました。ユンホは一瞬の油断で多くの方を失望させたことを深く反省しています」と発表。ユンホも同日インスタグラムへの投稿で、「友だちと会って話しながら時間を過ごすうちに、営業制限時間を守れなかったことが恥ずかしい」「とても後悔しており、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。