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子供の混浴の都道府県別年齢制限
子どもの混浴については、厚生労働省の「旅館業における衛生等管理要領」で「共同浴室にあっては、おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと」と書かれています。
また、各都道府県が定める「公衆浴場法施行条例」では、混浴の年齢制限がそれぞれに定められています。
東京都では、混浴できる年齢を従来の9歳以下から6歳以下に引き下げる方針を2021年3月に固めました。2021年6月の都議会で条例改正予定です。
「混浴の年齢制限は江戸時代からさまざまな取り決めがあったようです。『公衆浴場法施行条例』による年齢制限の地域差は、混浴に対する文化的背景を加味して定められているのではないでしょうか」(上部同)
地域住民が浴場を昔から利用・管理しているなら混浴の年齢制限は緩く、スーパー銭湯などが多い都市部の浴場は厳しい傾向にあると竹村さんは言います。
「都市部の浴場は、子どもが混浴することで事件に発展する可能性が高くなります。隣の利用客が自分の子どもをどういう目で見ているかはわかりません。思っている以上に、保護者は子どもの混浴について意識すべきだと思います」(上部同)