2021年1月8日、1都3県を対象に発出された2度目の緊急事態宣言。発出前日の1月7日には、新型コロナウイルス新規感染者が過去最多の2520人に達していた。

 緊急事態宣言中、政府は飲食店の営業時間を20時までとする「営業時間短縮要請」を出している。そのほかにも鉄道事業者に終電の繰り上げを要請するなど、前回とは異なる措置も取られた。

 その後2度の延長を経て3月21日を以て緊急事態宣言が解除されることに。発出から約2カ月半が経過していた。宣言解除直前の19日金曜日と、宣言解除直後の22日月曜日の夜の街に変化はあったのか。新宿の夜をレポートする。

ADVERTISEMENT

©武馬怜子

◆◆◆

宣言解除前日、野外飲みを楽しむ若者たち

 3月19日金曜日、20時の新宿アルタ前広場。そこでは、植え込みや金のライオン像前に座る人や立ち話をする人々でごった返していた。多くの飲食店の営業が20時までなので彼らは行く当てもなくさまよっていたのかもしれない。

広場で談笑する人々。缶ビール片手に立ち飲み気分を楽しんでいる人もちらほら。 ©武馬怜子
©武馬怜子

 かつて「ルミネエスト新宿」の前は道路があるだけだったが、昨年7月のJR新宿駅東口前広場の拡張に伴い“賑わい空間”と呼ばれる広場が整備された。賑わい空間にはテーブルとイスが設置され、新宿アルタ前よりも過ごしやすそう。

あまり知られていない穴場感がある、賑わい空間。 ©武馬怜子
JR新宿駅東南口前の広場には桜が咲いており、スマホで写真を撮る通行人の姿も。 ©武馬怜子