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「ンフッ、痛いですか?」「君、殺すよ」芸歴65年・我修院達也70歳が“かわいくて怖い”怪優になるまで

我修院達也さんインタビュー #3

2021/04/02

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, テレビ・ラジオ, 映画, 読書

note

洋服は「普通に三越とか」…インスタは「ああいうのできないんですよね」

――今日の洋服も素敵ですが、どこでお買い求めになるんですか?

我修院 普通に三越とか。今日のこれなんかもそうなんだけど、僕は肩幅が狭いのでフランス製のボーイズサイズのものを選んでます。あちらの小学5年生くらいの子が着るようなもの。靴下も手袋も全部そう。特にブランドものってわけじゃないんだけど、色使いとか染め方とか日本のものとぜんぜん違っていていいんですよ

 

――俳優として、今後はどんな役柄に挑戦してみたいですか?

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我修院 普通の人間をやりたいよね(笑)。『鮫肌男』の山田も、『PARTY7』(00)のイソムラも人間だけど、常人から遠く離れた存在でしょう。オファーをいただく役のほとんどが人間じゃないですから。

 たとえば2005年に『中居正広のキンスマ』のスペシャルでやったミニドラマで裁判官の役をもらったんだけど、そのときはNHK『中学生日記』(04)で“天然な女の子にしか見えない”羽の生えた妖精の役もやっていたので金髪だったんですよ。ミニドラマの台本が届いてないから中身がわからなかったけど、金髪の裁判官なんていないでしょと思って訊いたら「オッケーです」って。主役の女の子が酔っ払って寝ちゃうんですけど、その夢の中に出てくる裁判官の役だった(笑)。どれも楽しく演じさせていただいていますけどね。普通の人間がやりたい。というか、普通の声を出したいですね。

『千と千尋の神隠し』より。「おぬし、人間か?」青蛙役で我修院さんの声を知った人も多いだろう

――たとえばInstagramやYouTubeを始めてみたいというお気持ちはありますか? こうしてお話を聞かせていただいて、ファッションも含めて注目される気がしてならないのですが……。

我修院 ああいうのできないんですよね。というか、ぜんぜんわからないんですよ。マネージャーも僕の1個年下で、ふたり合わせると140歳だから。今度、改めてやり方を教えて下さい(笑)。

写真=末永裕樹/文藝春秋

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