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闇カジノの「みかじめ料」の実態は?

「現在は丁半賭博のような博打をやっているヤクザはほとんどいないだろう」と指摘するのは、警察当局の幹部だ。

「賭博と言えば、近年は闇カジノだ。規模にもよるが、ヤクザのみかじめ料として1店舗につき、最低でも1000万円は払っているはずだ。数千万円ということもあるのではないか」(同前)

 闇カジノは夜に開店すると、翌朝の午前5時までなど夜通し営業して客を楽しませるという。こうした闇カジノは全国で定期的に摘発されている。

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 最近の例では2021年2月下旬、東京都渋谷区松濤の高級住宅街のマンションでカジノ店を開き客に賭博をさせていたとして男女5人が警視庁に逮捕された。2月中旬には、名古屋市中区の繁華街のカジノ店も摘発され14人が愛知県警に逮捕され現金約800万円や賭博で使ったとみられるトランプなどが押収された。

丁半賭博で暴力団組員らが逮捕され、押収されたツボとサイコロ(1998年)  ©️共同通信社

 闇カジノ事情について、東京で活動している指定暴力団幹部が解説する。

「それぞれの組織が管理しているシマ(縄張り)で、外部から何か商売をしたいという申し出があれば、あいさつ料を持ってくれば承認されることもある」

 このため、渋谷や名古屋で摘発された闇カジノ店の経営者も、地域の暴力団にあいさつ料を持参するか、上納金のようなカネを定期的に提供していたとみられる。
(文中敬称略)