18位「プレイボール」(ちばあきお、1973~1978)
ちばあきおの代表作「キャプテン」のスピンオフ。中学野球を描いた「キャプテン」に対して、本作は主人公だった谷口タカオの墨谷高校野球部での活躍を描いています。本作は谷口の高校2年の夏で連載終了。当時のコミックスの後書きには、さらに続編としてプロ野球選手になった谷口を描いた作品も構想されていたと書かれています。作者の急逝で実現はしませんでしたが、現在、コージィ城倉による続編が「グランドジャンプ」で連載中です。
「ちばあきおさんの傑作」(男性・71)
「圧倒的な力を持つ主人公が努力をして駆け上がっていくストーリーがほとんどのスポーツ漫画のなかで、『プレイボール』の主人公・谷口君は普通の高校生ながら努力を続けて、強い相手に挑んでいく。その姿に大きな影響を受けた」(男性・60)
「魔球もスーパーヒーローも出て来ない等身大の高校野球漫画」(男性・54)
「エリートではないが、知恵と努力でみんなを引っ張っていく姿に、等身大の自分を重ねている人も多いのでは」(男性・51)
「努力すれば上手くなるのかなと夢を抱かせてくれた」(男性・57)
「なかなか渋いスポーツ漫画で、普通ならば甲子園まで行くのが予選で敗退するのがリアルでよかった」(男性・55)
17位「侍ジャイアンツ」(原作・梶原一騎、作画・井上コオ、1971~1974)
「巨人の星」「あしたのジョー」の梶原一騎原作の作品です。読売ジャイアンツに入団した高知県出身の漁師の息子・番場蛮が様々な魔球を繰り出し、ライバルと対峙します。最終回で番場蛮はマウンドで絶命し、読者に大きな衝撃を与えました。1973年にはアニメ版の放送がスタート。長年にわたって再放送が繰り返され、原作を読んでいなくてもアニメなら知っているという人も多いようです。
「現実には有り得ない野球漫画というところに、魅力を感じました」(男性・57)
「主人公が最後にマウンドで死んでしまうというセンセーショナルな幕切れは当時としては斬新。魔球ブームを作った点でも評価できる」(男性・57)
「『巨人の星』と被ることが多いが、破天荒の主人公が周りに支えられて、成長していくのが面白かった」(男性・55)
「とにかく奇想天外でわくわくさせてくれました」(男性・57)
「『巨人の星』ではなく、断然こっち。ハチャメチャだが明るく楽しい主人公が好きだった。真似したな~」(男性・54)
「今も歌を歌えるくらい印象に残っている」(女性・56)
「漫画も良いですが、アニメは最高傑作!」(男性・53)
「夕方のアニメの再放送を、そろばん塾に通う前に『赤いきつね』をすすりながら見たものである。昭和の思い出」(男性・52)