27位「リアル」(井上雄彦、1999~連載中)
「SLAM DUNK」の井上雄彦が描く障害者スポーツをテーマにした作品です。バイク事故で同乗者に下半身不随の障害を負わせた高校バスケットボール選手の野宮朋美、骨肉腫により右足を切断する戸川清春、交通事故で下半身不随になった高橋久信が、車椅子バスケットボールと出会って前向きに生きる決意をしていきます。不定期連載で、現在も続いています。
「タイトル通り、全ての『リアル』を感じる」(男性・56)
「車椅子バスケに着眼した作者が天才。挫折と絶望、そこから再び立ち直る人間の強さ、何度でも燃え上がる魂、その姿に圧倒されます」(女性・60)
「生の重さも感じられる素晴らしいマンガ」(男性・34)
「井上雄彦先生の作品では『SLAM DUNK』が有名ですが、私は圧倒的にこちらが好き。リアルな人間模様、心理描写で引き込まれます。正に何か壁にぶつかった時、自分も頑張ろうと思える作品です」(女性・53)
「リアルすぎてしんどいけれど、やっぱり応援したくなる。連載再開してよかった」(女性・40)
25位「GIANT KILLING」(原作・綱本将也、作画・ツジトモ、2007~連載中)
プロサッカーチームの監督が主人公の作品です。かつての日本代表選手・達海猛が弱小プロサッカーチームの監督に就任し、チームを立て直していきます。達海のモットーは「弱いチームが強い奴らをやっつける(ジャイアント・キリング)」。その言葉通りチームは何度も逆転劇を演じてきました。2010年にNHKでアニメ化もされています。
「監督が主役という変わったストーリー。人生にも応用出来る内容は素晴らしい」(男性・54)
「話がサッカーメインで、キャラの私生活描写がほぼないところがいい」(女性・49)
「監督が主人公で、ビジネスにも通じるところがおもしろい」(男性・54)
「選手だけでなく、采配や監督の目線で見られる漫画で個性的。絵もきれいなので大好きです。キャラクターも魅力的だと思います」(女性・36)
「競技者が主人公になると、どうしても走る速さとかテクニックとかの『ナンバーワン』にならなきゃいけない物語になる。監督を主人公にして、選手の個性をつかってオリジナルな組織を創っていくことを物語にしたのは革新的だった」(男性・49)
25位「ROOKIES」(森田まさのり、1998~2003)
佐藤隆太主演の連続ドラマも人気を博した野球漫画です。主人公は二子玉川学園高校に赴任した新人教師、川藤幸一。野球のルールを知らない川藤が野球部の顧問に就任し、不良少年の溜まり場だった同部の再生に乗り出す感動ストーリーです。登場人物の名前は阪神タイガースの選手名を参考にしています。作者は「ろくでなしBLUES」の森田まさのり。
「実写化もされた野球漫画の王道ですが、青春&不良&野球は鉄板で感動します! こんな先生と生徒に憧れました」(女性・36)
「ダメ人間が育っていく過程がいい」(男性・73)
「青春挽歌」(男性・51)
「ヤンキー高校でも一生懸命な先生によって変われるところが良かった」(女性・42)
24位「黒子のバスケ」(藤巻忠俊、2009~2014)
高校バスケを描いた「黒子のバスケ」が24位に。誠凛高校バスケットボール部に入部した黒子テツヤは、存在感のなさを生かしたパス回しに特化したプレイで、チームを勝利へと導きます。コミックスは累計3000万部を突破し、アニメ化、映画化もされています。
「キャラクターが魅力的」(男性・36)
「とにかくカッコいい! ストーリーがハラハラドキドキ、好きすぎてアニメと映画も見ました!」(女性・31)
「チームワークの大切さや絆を見せてくれる。熱いストーリー展開も魅力」(女性・28)
「『SLAM DUNK』は自分が投影できるキャラのいる漫画。一方、『黒バス』は真逆。才能に恵まれた人って、こんな体験をしてるのかもなぁと思って見ている。異次元過ぎて面白いし、恵まれたなりに葛藤があるから引き込まれる」(女性・40)
「仲間の大切さを教えてくれました」(男性・57)