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テニプリ、黒バス、ハイキュー!!、空手バカ一代が“強豪野球勢”あぶさん、MAJOR、ROOKIESに挑む《「自分史上最高のスポーツ漫画」ベスト30発表》

テニプリ、黒バス、ハイキュー!!、空手バカ一代が“強豪野球勢”あぶさん、MAJOR、ROOKIESに挑む《「自分史上最高のスポーツ漫画」ベスト30発表》

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15位「野球狂の詩」(水島新司、1972~1977)

15位「野球狂の詩」(水島新司、1972~1977)

 万年Bクラスのプロ野球球団、東京メッツが舞台の本作。当初は不定期連載で、50歳を超えた現役投手・岩田鉄五郎を筆頭に癖のあるメンバーが登場して人気でしたが、1976年に週刊連載が始まると女性投手・水原勇気が登場。さらに注目度がアップしました。続編として「平成編」(1997~1998)、「新・野球狂の詩」(2000年~未完)があり、こちらも多くの女性プロ野球選手の活躍が描かれています。

「必ずしも一流ではない個性的な選手にスポットライトを当ててくれた。泥臭くも懸命なプレイや日常のひとこまを見事なドラマにしてくれた。感動の連作集です。女性選手・水原勇気も魅力的でした」(男性・57)

「水原勇気という女性ピッチャーが男の世界の中で闘うという姿も面白かった。当時作者の水島新司さんと仲の良かった里中満智子さんが作画に参加しているところも見どころ」(女性・59)

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「当時、水島新司先生の野球漫画が好きでした。女性の野球選手が珍しく、水原勇気が魅力的でした。実写化もされ、水原勇気を演じた木之内みどりさんも素敵でした」(男性・55)

「水原勇気が登場するまでのストーリーが特に好き。登場人物達の個性豊かなところと、その人間模様が描かれているストーリーが面白かった。東京メッツや国分寺球場の寂れた雰囲気も良かった」(男性・54)

「ギラギラした『昭和』の野球の息吹を感じる」(男性・45)

「一話完結で読みやすく、大人向けの渋いエピソードが多かった。アニメも良かった」(男性・57)

15位「ハイキュー!!」(古舘春一、2011~2020)

15位「ハイキュー!!」(古舘春一、2011~2020)

 いま人気のバレーボール漫画が15位にランクインしました。宮城県立烏野高校バレーボール部に入部した日向翔陽が、天才的セッター・影山飛雄と運命的な出会いを果たし、反目し合いながらも独自のコンビプレイ「変人速攻」を武器に全国大会を目指します。作者の古舘は中高でバレーボール部に所属しており、念願の企画だったそうです。「週刊少年ジャンプ」の連載は2020年7月に終了。1968年の同誌創刊以来、初めて連載陣からスポーツ漫画が一時的に消えたことで話題となりました。

「チーム・ワークが描かれ、先輩、後輩。何より主人公をはじめ登場人物が成長していく過程が心地よい」(男性・54)

「『ハイキュー!!』は登場人物の中にもルールに詳しくない人がいて、その人に向けて解説する場面があって、物語に入り込んだままルールもわかるのがいい」(女性・28)

「登場人物のキャラが立っていて、推しメンを見つけやすい。バレーボールという身近なスポーツが題材なので感情移入しやすい」(女性・28)

「選手の心情が上手に描かれていてたくさん感動できた」(女性・43)

「向上心を持てば成長できる事を教えてくれる漫画」(男性・63)

「すごく共感。夢中で読みました」(男性・81)