今もなお、輝きを増し続ける大地真央さん。数々のヒロインを演じてこられましたが、ここまでの道のりはまさに涙あり笑いあり、改革と開拓に満ち満ちた大冒険だったようです。『大地真央物語』、はじまり、はじまり~。
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阿川 今度、林真理子さんの『最高のオバハン』(文春文庫)が原作のドラマに出演なさるそうで。ズバズバものを言う主役の女社長・中島ハルコさんを演じられるんですよね。
大地 私、実はドラマのお話をいただく前から原作を読んでいたんです。知人に「大地さんがこれをやったら面白いんじゃないか?」と言われまして。そうしたら本当にオファーが来て、びっくりしました。
阿川 えっ、そうなんですか。じゃあ二つ返事でOKを出されたの?
大地 スケジュール的にタイトにはなるかな、と思ったんですが、でもやらせてもらいたい! って。撮影はもう終わって、結局1カ月半で8話分撮ることになったんですけど。
阿川 そりゃキツい! ドラマって10話を3カ月くらいかけて撮りますよね? 主演だから毎回出番があるだろうし、セリフも多そう……。
大地 そうなんです。毎回、お説教したり、アドバイスしたり、怒ったり、ずーっと喋りっぱなし。啖呵切ったりすることもありましたし、大声出すことも多かったですね。
阿川 演じてみて、ご自分でもなるほど、と思うセリフはありました?
大地 ありました。悩んでいる時間はすごく無駄だ、という話をするんですが、「くよくよ悩むだけ時間の無駄、すなわち本来稼げるはずのお金の無駄」というセリフとか。共感できるところもいっぱいありました。
阿川 撮影を終えてみて、いかがですか?
大地 ご覧になった方が、それぞれ思い思いの感想を持ってくだされば、と。メッセージ性が強い本ですし、悩んでいる方には「こういう考え方もあるのか」と笑顔になっていただけたら嬉しいですね。
阿川 そっかあ。スケジュールがタイトだったのは、やっぱり舞台がお忙しかったからですか?
大地 そうですね。昨年の10月から11月にかけて舞台『おかしな二人』、今年の1月が稽古で2月に舞台『ローズのジレンマ』を。その合間がドラマ撮影でした。
阿川 『ローズのジレンマ』は神田沙也加さんもご一緒だったんですよね?
大地真央の見た神田沙也加と黒木瞳
大地 彼女は久しぶりの舞台で、共演は13年ぶり。その時は、彼女が一時期仕事をお休みして、芸能界を辞めようかどうしようか、進むべき道を迷っていたみたいで。私が『紫式部ものがたり』を演るのが決まって、「出てみる?」と誘ったんです。
阿川 神田さんとはその前からお知り合いだったんですか?