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“宝塚の「た」の字も知らなかった”大地真央さんが男役を選んだ理由

特別公開「阿川佐和子のこの人に会いたい」#1

大地 姉たちは応援してくれたんですけど、父はそんなところへ行ったら殺されるぞ、ぐらいの勢いで、大反対していましたね(笑)。

阿川 演技に憧れたんですか?

大地 舞台空間、というものに憧れて。上の姉は旦那さんに婿養子に来ていただいたんですが、その義理の兄が趣味で素人劇団の主役をやっていたんです。それを市民会館に見に行った時、2階の席から見たときの照明というか、光が舞台に当たってフワンとなっている。そのなんとも言えない空間に、はあ~……って。

阿川 夢の世界が見えちゃった(笑)。

大地 当時、映画とテレビくらいしか淡路島には娯楽がなくて、劇団とかミュージカルに触れる機会なんてなかったんです。だから余計に惹かれてしまったのかもしれません。

宝塚に入るまで宝塚の「た」の字も知らなかった

阿川 それで、お父様のお友達が「宝塚は軍隊みたいに規律正しいところだから、いいんじゃないか」と説得してくださったとか?

大地 そうなんです。その方が宝塚ファンで。

阿川 軍隊みたいなところ、と言われて怖くなかったんですか?

大地 う~ん。うちの父はもともと職業軍人だったんですけど、寅年なのに猫みたいに優しい人で。軍隊=怖いという感覚がなかったんです。だから、父がそれならいい、ということに乗っかりました。

阿川 う~、末娘、愛されてたな(笑)。宝塚に入るまで宝塚の「た」の字も知らなかったんですよね?

大地 はい。従兄弟が阪急に入っていて、時々宝塚カレンダーを送ってくれたりしていたんですけど、メイクとか服とか、ヘアスタイルとか、女の人が男役をやるなんて「なんか変だなあ」と思っていたくらいで(笑)。結局、そう思っていた男役を目指すことになるんですけどね。

阿川 男役、娘役は自分で選べるんですか?

大地 自分で選べました。下級生の時は男役も娘役をやる時があるのですが。音楽学校に入って、演劇の授業の時に選択するんです。「背は低いけど、どうしても男役!」という人もいれば、逆もいる。途中でチェンジする人もいますが、娘役から男役に変わることはあまりないですね。

阿川 大地さんは何で男役を?

大地 最初に見たときの衝撃ですね。当時、音楽学校の2年目、本科生になるとタダで公演を見せてもらえたんです。音楽学校の生徒は制服で観に行っちゃいけなかったんですけど、コートさえ着れば制服が隠れる。放課後、毎日のように真帆志ぶきさんと安奈淳さんが共演なさっているショーを観に行って。やっぱりここに入学したからには、と、ショートヘアにして男役になりました。

写真=文藝春秋

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