1ページ目から読む
3/6ページ目
「マリオ」「ポケモン」…メガヒットコンテンツ繚乱の90年代
90年代に入ると任天堂からスーパーファミコンの発売もあり、テレビゲームから派生した「スーパーマリオ」などのゲームのキャラクターが存在感を強めていく。
「これはマリオをモチーフにした紙飛行機ですね。また、ヨッシーをかたどったけん玉を付けた号もありました。実は児童学習誌の宿命として、読者が男女両方いるんです。そのため、極端に男の子が好むものや、女の子が好むものというのは付録につけにくい。そのため、マリオを使う時でもカワイイ要素があるヨッシーを組み合わせたりすることも多かったです」
そして96年にはついにメガヒットコンテンツ「ポケットモンスター」が登場する。このころからは公園の片隅などで、小学生たちが頭を突き合わせてゲームボーイで遊ぶ姿も見かけるようになった。老若男女を問わず人気を集めたコンテンツの威力は、当時の小学一年生にとっても大きなものだった。
「ポケモンのキャラクターを使った『黒ひげ危機一発』的な付録ですね。剣を差すことで、真ん中のピカチュウが飛び出す。そういう因果関係を学習することで、ロジカルな考え方ができるようになるのが狙いですね。また、前述のように女の子が遊ぶことも考えて、キャラクターには“カッコイイ”よりも“カワイイ”感じのポケモンが選ばれています」