秋篠宮家の長女、眞子さまの結婚問題が、ますます混迷している。

 4月8日、婚約が内定している小室圭さんが、自分の母親と母親の元婚約者との間の金銭トラブルについて、改めて説明する文書を公表した。しかし、国民が納得するには程遠い内容で、批判が増している。新型コロナウイルス感染拡大が止まらない中、4月25日には緊急事態宣言が東京など4都府県に発令された。コロナ禍で、多くの国民が大変な思いをしている中で、眞子さまの結婚という皇室慶事を、進めてよいものなのか疑問が残る。

眞子さまの結婚延期から2月6日で丸3年が経った小室圭さんと、今後のご対応に注目が集まる秋篠宮さま ©JMPA /共同通信社

 小室さんが公表した文書はA4判で、本文24ページと概要4ページの計28ページもの膨大なものだった。小室母子は、借りた金ではなく贈与金であると主張し、元婚約者と長年トラブルとなっている。そのため小室さんは、この文書で「私や母と元婚約者の方との間にこれまであったやり取り等について実際の経緯をある程度明らかにすることを通じて、これまで世の中に出回ってきた金銭トラブルと言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正する」と、その目的を説明した。

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「借金を踏み倒そうとした人間の家族に」の強い主張

 また、金銭トラブルを早く解決するため、元婚約者に解決金をどうして支払わないのかという疑問に対して、「お金をお渡しすれば借金だったことにされてしまう可能性は高いように思えました」「借金だったことにされてしまえば、元婚約者の方のおっしゃることが正しかったということになり、私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。これは、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。それを仕方のないことだとは思いませんでした。一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありました」と、強く主張した。

報道陣に強い視線を向けていた婚約婚婚の小室圭氏 ©文藝春秋

 しかし、最後には「『認識の食い違いの整理』段階で話し合いが頓挫している」ことを素直に認めている。結局、金銭トラブルが未だ解決できないままであることが明らかになった。

 私も長い文書に挑戦してみた。しかし、読み進めるうちに、「そこではないだろう。秋篠宮さまや国民が求めていることは」と、もどかしくなった。最後まで熟読したが、徒労感だけが残った。