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《「A.B.C-Z」河合郁人が大炎上》「タキニ」が嫌われて「ジュリニ」が嫌われない“たったひとつの理由”

《「A.B.C-Z」河合郁人が大炎上》「タキニ」が嫌われて「ジュリニ」が嫌われない“たったひとつの理由”

2021/05/10
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タキニは“戦力外通告予備軍”だったのに……

 まずタキニは、その多くが滝沢副社長就任前は“戦力外通告予備軍”だったにも関わらず、急激にメディア露出が増えている。先述した河合はジャニー喜多川氏の存命中から、ジャニーズJr.が出演する『ザ少年倶楽部』(NHK)に出演していたが、一般知名度は皆無と言って良いくらいの存在だった。

 そもそもA.B.C-Zは堂本光一や”タッキー“の舞台に出演し、可愛がられてきたものの、ジャニーズ初の”DVDデビュー“だったという、不名誉なスタートを切った。これは「ダンスやアクロバットなどが売りで、聴くよりも見て楽しんでもらう」という意味合いがあったが、その実、CDセールスでは数字的に厳しいというビジネス的な判断がなされたというのが、大方の見方である。

 また、デビューイベントでは前代未聞の「手売り」を行ったことも話題となった。さらに2015年9月発売の1stシングル「Moonlight walker」は初日約6万枚、初週でも8.0万枚(オリコン調べ)にとどまり、8枚目シングル「チートタイム」は初回限定版2種と「500円シングル」の通常版の3種を発売したにもかかわらず、初日2.4万枚という苦戦ぶりで、ファンの間では大いに嘆かれていた。

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 しかし、ジャニー喜多川氏が亡くなって以降、河合個人はテレビへの露出が激増。現在では『ザ少年倶楽部』に番組の支配人のような立ち位置で毎回出演しているし、バラエティ番組や情報番組に多数出演し、テレビで最もよく見るジャニーズの1人になっている。

 ジャニーズファンも、おそらく河合ファンですら、この状態を予想していた人はほとんどいないはずだ。

舞台班からテレビ番組の常連へ「Snow Manに違和感」

 同じくタキニの代表格がSnow Manだ。ジャニーズJr.時代のSnow Manはテレビ露出がほとんどなく、長らく“舞台班”と呼ばれて舞台を中心に活動していた。なかなかデビューできない焦りから故・ジャニー喜多川氏に直談判したが、断られたことがあると報じられてもいる。

Snow Man(Johnny's netより)

 ところがいざデビューしてみると、メディア露出の華やかさは目を見張るばかりだ。

 4月11日からスタートした冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)のほか、川島明がMCを務める『ラヴィット!』(TBS系)に4月のマンスリーゲストとして出演。CMや広告出演も多数ある。

 そもそもシングルCDがデビューから2作連続ミリオンを獲得し、3作目もミリオンに迫る勢いとなっている「人気」ぶりを考えると、不自然ではないのだが、デビュー自体に違和感を覚えるファンが多数いる。

3月30日深夜、サウナから出てきたSnow Manの向井(左)と渡辺 ©文藝春秋

 何故なら、SixTONESと共にジャニーズ初の同時デビューとなったことについて、スポーツ紙などは「CDデビューは故・ジャニー喜多川社長が倒れる2日前に滝沢秀明氏と決定。6月28日に全員がジャニーさんの病室に集められ、知らされた」と報じている一方で、SixTONESのデビューが本来の予定より大幅に遅れたことが「SnowManとの抱き合わせデビューのためだった」と報じたメディアもあったからだ。

 ファンの間でもデビューに至るまでの「矛盾」が時系列でまとめられ、「時系列問題」として取り沙汰されていた。もともとSixTONESのみのデビューが決まっていたところに、滝沢副社長がお気に入りのSnowManをねじ込んだというのが、大方の見方だ。