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「紀州のドン・ファン」殺人容疑の元妻 “幻の花嫁姿”と“挫折”の原点

「紀州のドン・ファン」殺人容疑の元妻 “幻の花嫁姿”と“挫折”の原点

source : 週刊文春

genre : ニュース, 社会

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花嫁役に自ら立候補

 撮影されたのは2015年頃。北海道札幌市出身の早貴が、地元の高校を卒業後、市内の美容専門学校に在籍していた頃のものだ。

「あれは早貴ちゃんが専門学校2年生の時、高校生を招いたオープンキャンパスで行われた模擬挙式のものです。ブライダル専攻の催し物で、彼女は美容師科の別の専攻でしたが、自ら立候補して花嫁役を務めたんです。学校が休みの日で、オフを返上して参加していました。相手役は学内でも評判のイケメンくん。登場前の舞台裏で、早貴ちゃんに悪戯っぽく下半身をボディタッチされたそうです」(専門学校の後輩)

 その頃の早貴は、どんな将来を夢見ていたのだろうか。

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美容師の仕事は「心が折れた。向いてない」

「美容室の体験実習をやって、『心が折れた。向いてない』と言っていました。仕事の大変さを思い知り、『給料が割に合わない』と。美容師の仕事は、店舗にもよりますが、最初は手取りが13万円から14万円くらい。休みの日は講習もあるので、完全オフも少ないです。『ラクしてお金が欲しい』と言っている子でしたから、途中でこの職業に見切りをつけたようでした」(同前)

 一方で、虚栄心だけは人一倍あった。SNSでは、ドレスコードが必要な高級店でワインを傾ける画像などを投稿。趣味でもあった海外旅行先からは、世界遺産を巡る優雅な姿を見せつけた。日頃はブランド物で身を固め、セレブ感を演出していたが、その原資は水商売のアルバイトだったという。

須藤早貴 ©共同通信社

 日本有数の歓楽街「すすきの」でも、その姿がよく見かけられていた。

「ニュークラの“体入(体験入店)”を繰り返したりして、夜のアルバイトではかなり稼いでいたみたい。金回りがよさそうで、派手であか抜けている印象でした。シャネルの白いバック持ち、ルブタンのハイヒールを履いていた。夜なのにサングラスして颯爽と歩いている。ホストクラブにもよく出入りしていました。本人は『(料金の安い)初回荒らしなんだよね』と話していたそうです。ホストと付き合っていた時期もあった」(水商売関係者)

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