利用客の主な悩みとは
私 「どんな悩みを抱えている女性が多いように感じますか?」
“彼氏” 「オーガズムを経験したことがない女性は、年齢問わず多いですね。でも、イッたことがない、イケないっていう女性の10名のうち9名は、ちゃんとイケますよ。基本的に男の問題です。女性は緊張した状態では絶対イケないんです。だから、ゆっくりカラダもほぐさないといけないし、“綺麗だよ”とか、“すごくセクシーだね”とか、甘い言葉をかけながら心もほぐしてあげないといけません。ひとりよがりな男が原因なだけですよ。女性を分かろうとしていないダメな男が原因です。でもやっぱり、そのうち1名くらいは、お手上げって方も正直いますけど」
私 「それから、お仕事といえどもやっぱり人間なので感情があると思うのですが、正直しんどいなぁ~と思うお客様はいませんか?」
なんて意地悪い質問もしてみました。
“彼氏” 「客の好みなんてないですよ。頼ってきてくれる以上、全身全霊頑張るのです」
スカッとするほど気持ちのよい返事をくれました。
重要なのは「心のケア」
また、別の“彼氏”へこんな質問をしてみました。
私 「施術や接客したお客様への営業メールもしていると思うんですが、本業の合間とか、プライベートの時間をつぶして、そういったことをするのは大変ではないですか?」
“彼氏” 「実際、営業メールもしますけど、はっきり言って、営業メールとも言えないようなメール内容です。普通、営業メールっていったら、次はいつ会えるの? とかだと思うんですけど、今日は嫌なことなかった? とか、仕事大丈夫だった? とか、日常のさりげないストレスを聞いてあげるようなメールばかりですね(苦笑)。でも、この方が、きっと何か逃げたくなった時とか利用しやすいと思うんですよ。ゴリゴリに『来てよ!』ではなくて、“嫌なことがあって逃げたくなったらいつでも逃げておいで”みたいなスタンスです。なので、営業メールのようでそうではないような感じです。大変と言われれば大変ですが、あまりにマメに送っているわけではなくて、ふとした時に送る感じですね」
どの“彼氏”も、女性客の悪口ひとつ出てこないばかりか、半端じゃない気遣いに感動しっぱなしでした。
中には女性客を「おばさん」呼ばわりする人もいたので全員が全員そうではないかもしれませんが、ほとんどの“彼氏”たちのプロ意識は、さすがの一言でした。
風俗嬢の仕事は「抜くテクニックや興奮させるテクニック」に比重が高いイメージですが、“彼氏”の場合、身体的なテクニックだけでなく、「女性の心のケア」に重点を置いています。