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家に遊びに行くと勧誘が始まって…「あれは“洗脳”だったのでは?」本当にいる、ヤバい“ママ友”

2021/05/17
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保育園前で井戸端会議のおしゃべりママ

 そして、世の中には虚言を吐いて他人を陥れる者も少なくない。最後はそんなトンデモママ友のケース。保育園での出来事を話してくれたのは、自身も産休中の保育士だという神田麻衣さん(29歳・仮名)。

「保育園で、1歳下のクラスにいた子のママさんで、ユウコさん(仮名)という人がすごかったです。

 おしゃべり好きという印象で、送り時には、いつも同じクラスのママ数人と保育園前で1時間ほど井戸端会議をしていました。

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 私もたまに加わることがあったんですけど、『あの韓国アイドルが素敵』とか、保育園に研修に来ていた男性の保育士さんのことを『顔はカッコよくない?』とか、そういうレベルの話ばかりしていて、子供の話題は殆ど出ない。

 数日後に、また話に加わってみましたが、ユウコさんは、その保育士のことが本当に気になってるようで、LINEを交換したとか、そんな女子校みたいな話題でキャッキャッしているので、このノリは合わないな、と思っていた矢先でのことでした。

取り巻きのママたちが洗脳された

 ユウコさんが保育園に預けている娘さんの下着が無くなったと、大騒ぎしはじめたんです。

 私は何かの間違いじゃないかなと思ってたんですけど、子供の迎え際にユウコさんに呼び止められて『パンツ盗んだの、絶対あの先生よ』と、その男性保育士のことを犯人だというんです。

 証拠もないのに、と思ったんですが、ユウコさんの取り巻きのママたちもその保育士が犯人だと言いはじめて、最終的にみんなで園長先生に訴えにいき、疑われた保育士さんは退職することになってしまいました。

 繰り返しになりますが、男性保育士が盗んだ証拠はない。ユウコさんと、その男性保育士の間に何があったのかはわからないですが、私は取り巻きのママたちが洗脳されて、辞めさせるように追い込んだと思ってます」(神田さん)

『洗脳』と表現すると、専門的な知識やテクニックがないと出来ないものと思ってしまうが、コミュニティ内で影響力の大きい人物が、周囲の人々の考え方や行動をいつの間にかコントロールしていた、ということはよくある。

 ママ友は、心を通わせた友達でもないし、本来は上下関係もない。しかし、だからこそマウントの取り合いになりやすく、そこに洗脳されてしまう心のスキが生まれるのかもしれない。

家に遊びに行くと勧誘が始まって…「あれは“洗脳”だったのでは?」本当にいる、ヤバい“ママ友”

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