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——単調なテレビの中にしのばされた「濃さ」を見つけたい。 

中島 それは見ている人に対するサービス精神だったりね。それって自分でもいつ出るか分からないんじゃないかなぁ。顔が濃いとかは関係ない。ブサイクとかデブとかでもない。その人の中身の濃い部分ね。ハライチの岩井君とか今出てますよね。あの醤油と塩のコント面白かったですもん。 

——岩井さんが『ザ・ドリームマッチ2020』で渡辺直美さんとやった「醤油の魔人と塩の魔神」ですね。 

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中島 そう、それって「行間」みたいなものなのかな。最近の『パタリロ!』を見た時に「こんなにいっぱい説明要らんかったな」って感じたのはそれかもしれない。でも若い子はそれすらうまく乗りこなしてますよね。セリフを増やしてなお面白いというものにチャレンジしてるんじゃないですか。 

 

 だから、もしかしたら『パタリロ!』もそうなのかもしれないですね。もう一回腰を据えて読んでみます。

2021年に若手芸人だったとしたら…

——若かりし頃の中島さんがタイムスリップして2021年に芸人をやりますとなったとして、そういった説明的なお笑いが求められたり、女性芸人の数がすごく多かったり、そんな中でどうご自分はやられていたと思いますか?  

中島 無理ですよね。ムリムリ。絶対に。ちょっと無理かもしれない。でも、MCは率先してしますけど。 

——やっぱりそこは(笑)。

中島 それはします。得意なことは絶対に「はいはいはい!」ってやらないと。それはやらないとダメですね。

 ちょっと今の子は、ロボットのように面白いことが言えてしまう。だからといって古くなれと言ってるんじゃないんですけどね。