風通しの良い店内でしばし待つ
入店してすぐに食券を出して、番号札をもらい、呼ばれるまでしばし待つ。店内は手前が左右にカウンター席、奥にテーブル席が並んでいて、比較的大きな造作で明るくきれいである。席は一人ずつアクリル板で仕切られ、入口は開放されていて換気もよい。
壁にはアーティスティックなイラストが描かれている。「オーナーが桐生出身なので、群馬県の鳥、ヤマドリも描いてあります。探してみてください」と斎藤店長。他にもLEDのフラットビジョンが配置され、なんとなくクラブっぽい(行ったことはないが…)。
「ねぎの肉汁つけの相盛り」(800円)幅約7㎝のひもかわ、コシのあるうどん
しばし待つこと7分ほど。「ねぎの肉汁つけの相盛り」が完成した。幅約7cmほどの「ひもかわ」と色のきれいな「うどん」、それに青ネギ、おろししょうが、レモンスライスがのって登場である。つけ汁はやや浅めの色合いで煮込んだネギ、豚バラ肉、針唐辛子が入っている。
さて、いざ「ひもかわ」を食べようとすると、これがなかなか難しい。箸で持ち上げると逃げるのだ。しなやかに茹で上がっていて、かなりツルツル。一枚ずつなんとか箸を差し込んで持ち上げてつけ汁に入れて食べてみる。するとその食感が実に素晴らしい。ツルっとシコっとして、かつて赤羽の讃岐うどん屋「すみた」で食べた「うどんの刺身」を思い出した。コロナ禍での「黙食」でなければ、『箸から逃げる幅広うどんだ』と叫びながら食べたい気分である。祝いの席で食べるというのも頷ける。気が付けばあっというまになくなっていた。
次に「うどん」をつけ汁に入れて食べてみた。こちらは、武蔵野うどんのようなコシのしっかりしたタイプでなかなかよい。