わたし それで、一人目の妊娠中のことを考えるとほんとに申し訳なかったなと思わないわけ?
彼 う~ん、思うね。
わたし (笑!)
彼 もう一回一人目がきたらもっとちゃんとするんだろうけど、男はその時点で父親になると言われても、頭ではわかっていてもほんとに実感が持てないからさあ。
「奥さんと子どもがいると思えない~! と言われることが褒め言葉みたいなさ、なんかそんなふうになってるよ」
わたし ちょっとなんか協力しなきゃとかないわけ?
彼 あるよ。それはもちろんあるよ。だからあれやって、これやってと言われたことに関しては、え~、とかってことはなかったじゃん。
わたし ありました。
彼 例えば?
わたし わたしがドクターにもっとゆっくりしてなきゃいけないって言われたときにさぁ、ちょ~~ぅヤな態度で味噌汁作ってた! 「で、次なにやればいいの? え? なに? それどこ?」とか言って。もうすっごいヤダ。ほんとにヤダこの人って思ってた。
彼 それはだから、そのこと(味噌汁を作ること)に対して怒ってたわけじゃなくて、別のことに怒ってたんだと思う。それで、はい、これもこれも完璧にできた、さて、俺のこともやらせてね、行ってきます、みたいな。
わたし 行くんかーい!
彼 それを経て一人目の出産も見たりして、女の人ってほんとに大変なんだなってわかって、ずっと続かないこともわかって、二人目はそれとは違う形で寄り添ってあげられたと思うけどさ。
わたし ガールズバーに行ってたけどね。
彼 誕生会で……。
わたし それで、男性の育児休暇についてはどう思ってるの? 日本は育児休暇の制度自体は世界一なのに、取る人は7.48%なんだって。
彼 日本の社会はやっぱり忖度とかさ、空気読んで察する文化だし、たとえば、今年いつまで仕事ですか? って聞いたら、今年31日までですよ~。わぁ、働きますねえ~! みたいなさ、働いてる自慢みたいな感じで、あいつ子どもが生まれたくらいで休暇取りやがってみたいなところもあるし。日本は仕事が生きがいで、人生を豊かに生きることは結婚しても朝まで飲むとかさ、奥さんと子どもがいると思えない~! と言われることが褒め言葉みたいなさ、なんかそんなふうになってるよね。