「二代目バルタン星人がウルトラマンに縦に切られるタイプ」
(1) 薄いころもタイプ
神田須田町の「六文そば」ではこのタイプの「魚肉ソーセージ天そば」が登場する。縦に細長く半分に切った1本に薄いころもをつけて揚げている。ある意味、魚肉ソーセージ天の王道的形状といえる。しかし、この形状をみていただきたい。どんぶりからはみでるほどのインパクトである。初めて見た人は笑う以外ないと思う。注文したのは、この時期おすすめの「冷やしげそ天ソーセージ天そば」(570円)である。まさに「大人のおやつ」である。「魚肉ソーセージ」は程よく火が入っていて食感がよい。
(2) やや厚めのころもタイプ
次にご紹介するのは中延の「大和屋」の「ソーセージ天そば」(420円)である。「六文そば」よりもう少しころもがのったタイプである。揚げ具合もなかなかよい。さすが、昔、天ぷら総菜を卸していた店の味である。
(3) しっかりころもタイプ
さて、次はJR中央線高円寺駅から中野方向へ歩いていき、環七通りを渡って少し下った左側にある「江戸丸」の「魚肉ソーセージ天」である。広い歩道に吹きっさらしのカウンターが並ぶオールドスタイルの人気店である。こちらの「ソーセージ天」は上記店よりころもがたっぷり。揚げ姿も美しい。テラス席で食べるのがなかなかよい。こちらもどんぶりぎりぎりの長いソーセージである。
台東1丁目にある「川一」の「ソーセージ天」もこのしっかりころもタイプである。店主の川又武さんによると、平成8年頃からメニューに載せたとのこと。さっそく「冷しソーセージ天うどん」(500円)を注文した。ほどなく登場したその姿はやや浅めの揚げ色であるが、どんぶりに一本どーんと入って壮観である。つめたいうどんをすすり、ソーセージをがぶり、そして冷たい絶妙なつゆを飲めば、もう何も思い残すことはない(笑)。究極の下町C級食である。
なおこのタイプの「ソーセージ天」は、東神田の「そば千」でも提供している。