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2021/06/11

genre : エンタメ, 芸能

キムタクのような“神”から一芸を持つ“人”へ

 とあるジャニーズファンのAさんは、自身は木村拓哉さん(48)を“万能の神”のように崇める一方で、最近のジャニーズの変化も歓迎していると言います。

「このごろのジャニーズは、木村さんのように突出した“神”でなく、一芸を持つ“人”として下界へ降りてきてくれているな、と感じます。テレビ番組の作り方も、特定のグループや個人を絶対視するよりも“箱推し”的にいろんなジャニーズの魅力を味わえるようになっていますよね。たとえば『VS魂』(フジテレビ系)もそうです。『VS嵐』のときは嵐さんというひとつのグループを楽しんでいましたが、“魂”は嵐の相葉雅紀さん(38)、風間俊介さん(37)、Sexy Zoneの佐藤勝利さん(24)、ジャニーズWESTの藤井流星さん(27)、King & Princeの岸優太さん、美 少年の浮所飛貴さんたちがバラエティパックになっている。結果的に、それぞれが個性を発揮してより人間的な魅力が伝わるようになったような気がします」

木村拓哉 ©文藝春秋

個性のアピールとイジリは紙一重

 違うグループとコラボすることでよい化学反応を起こしたり、SNSに進出したり、美容やゲームなどこれまでジャニーズが手を出してこなかったジャンルに進出すること自体は歓迎するファンが多い模様。ただし、そのさじ加減はデリケートです。ちょっぴり複雑な思いを抱えるファンの声も届きました。

伊野尾慧 Johnny(s netより

「Hey! Say! JUMPの伊野尾慧さん(30)のファンです。彼はよくおでこの広さをいじられるし、『メレンゲの気持ち』(3月6日放送)でも、自分で“ハゲ隠しで(前髪を下ろした)この髪型!”と言っていました。もはや鉄板ネタになりつつありますが、たとえば身長が低いことや髪が薄いことをネタにされても、おどけて引き受けなくちゃいけないんでしょうか。そういう様子を見るのはちょっと切ないし、それでCMが決まったとしても、個人的にはあんまり喜べません……」(Bさん)

「自担のKis-My-Ft2の宮田俊哉さん(32)は“ヲタク”として有名です。それももちろん魅力のひとつではありますが、私にとっては三枚目でもお笑い担当でもなく、かっこよくて大事な人なんです。それをわかってもらえず、番組の中でヲタクとしてだけイジられたり、そのイメージばかりが強くなってしまうのは残念です」(Cさん)

宮田俊哉 Johnny's netより

「少数派かもしれませんが、YouTubeとかインスタライブとか、私はやらなくてもいいのになって思っています。近くに来てくれて嬉しい、身近になった気がするっていう声もわかるんですが、ジャニーズのアイドルなら他と一線を画して、手の届かない存在でいてほしいんです」(Dさん)

 私個人としては、美容や除毛の問題をファンと共有してくれるのはアリですが、たとえばヘアウィッグを広告する姿は「見せてくれなくて大丈夫!」と思っています。もちろん素敵に表現してくれれば、新たな魅力にひれ伏してしまう気もしますが……。

 ファンによっても「理想のフィット感」は違うので、何が正解ということではないのでしょう。そうしたなかでも、ジャニーズはこれまでより距離をつめて、ファンと新たな関係性を築くために様々な方面に進出を続けています。もしかしたら、今後はさらに多様な価値観を体現するアイドルが現れる可能性もあります。

 はたしてどんなタクティクスが控えているのか? ジャニーズの次の一手が、楽しみでなりません。

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