「冷めた選手がいるかどうかだねっ」掛布さんの一言で考えた、イーグルス優勝へのキーマン

秋への怯えがワクワクにかわる

　浅村に活躍してもらわなければいけない、岡島が状態がいい、すなわち自分がつなぎの4番に徹する事でチームを強くするんだ。そんな事は決して言わないだろうが、実際それが自然にできているのが、4番の島内宏明ではないだろうか。

　いつかのタイムリー談話でも放った。

「打ったのはストレート、はい、おっぱっぴー」

　圧倒的に冷めた男だからこそ許されるし、おもしろい。

　そして、何度もタイトルを取ったことがあるような実績のある選手は？　優勝経験者は？

　田中将大ですよ。藤田一也ですよ。則本昂大ですよ。岸孝之に涌井秀章ですよ。

　交流戦ではこてんぱんにやられたが、最後に勝ちきるために必要なピースはうちには数多くそろっていた。

　秋への怯えがワクワクにかわる。

　阪神タイガース、次は負けないぞっ！

　あの掛布さんの言葉が忘れられず、もう一度ラジオを聞き直した。

　えっ、どっちの掛布さん？（笑）

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2021」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/46102 でHITボタンを押してください。

あなたにはこちらもおすすめ！

みんな待ってた！　楽天・岡島豪郎、復活劇。それを支えた抱き枕の行方