クイズ番組での優勝はじつに15回。今でもクイズ用の手書きメモを持ち歩き、気がつけば情報収集――。“クイズの女王”石野まゆみさんが語る「クイズ生活」、そして雑学とは何か。
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愛読しているのは日刊スポーツと週刊文春
――平日の夕方早めの時間にインタビューのお時間をいただきまして、ありがとうございます。いつもこれくらいの時間には仕事が終わっているんですか?
石野 時差出勤の制度ができたので、今はめいっぱい早く、毎朝5時に起きて6時頃には家を出ます。現在の勤務時間は7時10分から15時40分までです。残業しなければ本当に早く帰れます。早朝は会社にほとんど誰もいなくて、仕事がはかどります(笑)。というか、単に満員電車を避けているだけでもあるんですが。
――ちなみに今はどんなお仕事なんですか?
石野 システム部門に長くいたんですが、今はシステム開発の支払いに関する事務とか、そのシステムを使うためのIDの登録や管理ですとか、ほんとに事務員さんです。
――今日もカバンの中には『週刊文春』と新聞が入っているそうですが、情報収集はスマホではなくて、紙なんですね?
石野 習慣ですね。愛読しているのは、恥ずかしながら日経ではなくて、日刊スポーツ。出勤時に毎日コンビニで買っています。家でとっているのは読売新聞。週刊文春も毎週買っています。知らない単語がよく出てくるので、気になる部分があると耳を折っておいて、あとでメモにするんです。
――ちなみに『週刊文春』はどこから読まれますか。
石野 伊藤理佐さんの「おんなの窓」です。なんか、アホらしくて好きなんです。すごく面白い(笑)。雑誌は『ダカーポ』とか『オリコン・ウィークリー』なども買ってましたけど、いまは文春だけですね。
石野流「単語メモ」を公開!
――さきほどの単語メモですが、1日にどれくらいのメモをとられるんですか。
石野 それはまったく日によります。1カ月くらい何も書かないこともありますよ。気になる単語をちょこちょこ書き出しておいて、もっと知りたくなったら詳しく調べようと。あ、これは文春からとったメモですね。「平尾成志、読み方はまさし」「盆栽やる人」。なんかEXILEみたいな感じの人でしたよね(笑)。巻末のモノクログラビアに登場されてた方だと思うんですけど。知らないから覚えたくなる。
――今でもクイズのための勉強は日々されているということですね。
石野 あまり勉強とは思わないようにしていますけど、もう私にとってクイズは人生ですから(笑)。クイズと結婚したなんて言われたこともありますけどね。方法論のような大それたものはないですけど、基本的には同じものを定点観測して知識を広げようとしています。文春なら文春を、ニッカンならニッカンを何十年も読み続けていると重要なことが見えてくる。見えてくるというか、意識しなくても入ってくると思うんです。