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カネと承認欲求の両方が同時に得られる

 アコほどの若さと容姿であれば、客となる大人は引きも切らないだろう。AKBにいても不思議じゃない少女が、たった1万5千円で買えるのである。

 当初は求められているのが「嬉しかった」というが、いまはカネもそのトリガーになっていた。相場はゴムあり本番で3万円。多い日は6~7人とセックスし、JKビジネスでの売春も約半年で100人を超えた。取材の前月は80万円もの大金を手にしていた。

「聞いてください、先週の日曜日、予約が7本も入ったんですよ。リフレ嬢だったら分かると思うんですけど、嬉しかった。やっぱり『求められてる』って」

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 カネと承認欲求の両方が同時に得られる。これほど良い商売はない、とでも言うのか。

写真はイメージ ©iStock.com

「お金が絡まないセックスは快感が違う」

 いまや中高生がセックスをするなど珍しい時代ではない。証拠に、SNSを覗けば性行為の書き込みでいっぱいだ。

 しかし、アコの場合は普通の彼氏、彼女の関係ではなく、そこにはまずカネが介入している。

「彼氏がいたらやってません。でも、告白されました、初デートでディズニーランド行きます、みたいな同年代のコたちが先輩や同級生とするような、フツーの恋愛はもうできないと思う。さっき言った“求められる嬉しさ”って、より多くの人から愛情を得たいという欲求なのかも。カラダを売る代わりにちょっとした満足感を得る、みたいな」

 そこには必ずカネが必要なのか。タダで求められたら、どうなのかと尋ねた。

「もちろんお金が絡まないセックスもしてます。やっぱり快感が違いますよね。セフレとだと『めっちゃ気持ちいい!』みたいな、アハハ。私、セックスはメチャクチャ好きです」

 アコは、いつしかセックスの虜になっていた。

 売春とは別に、いまはセフレがふたり。束の間の愛情をくれるなら、別にカネを貰わなくてもいい。セフレはもちろん、大人たちに抱かれる時も嫌悪感はない。

「まあ、お客のなかには雑な人もいるから痛かったりもします。お客さんとのセックスは後で寂しくなりますよね。結局、カラダだけなのは分かってるから。もちろん愛情なんてなくて、若さだけ、アンダーっていう価値だけなのも理解してる。だから、最近は『ああ、18になったら捨てられるんだろうなぁ』、と思って仕事してます」

 セックスで得られる快楽だけならセフレで良い。なのに、なぜ寂しさからくる焦燥感に駆られながらカネが発生するJKビジネスで売春するのか。大人たちの裏の顔を知ってか知らずか、アコは自ら渦中に飛び込んでいく。