「不動産財テクに成功した芸能人1位」に選ばれたのは?
韓流スターやK-POPアイドルが一等地の高級マンションやビルを購入する理由は、韓国では、不動産投資こそ未来のための「最も安全な財テク」とされるためだ。
芸能人は職業の特性上、収入が一定でなく、人気がいつ落ちるか分からない。そのため、まとまったお金があれば、固定収入が期待できる安定的な投資先を探すのだ。まとまった金を調達できる売れっ子の芸能人は、起業や株式投資よりリスクの低い不動産を選ぶケースが多い。不動産投資は賃貸料などで長期的に安定した収益が期待でき、今のように不動産価格が急騰すれば、莫大な差益を実現することもできる。
韓流スターカップルのRAINとキム・テヒ夫妻は、韓国メディアが選ぶ「不動産財テクに成功した芸能人1位」になった。RAINについては最近、2008年に168億ウォンで購入した清潭洞所在のビルを495億ウォンで売却し、327億ウォンの利益を得たとのニュースもあった。
ヒョンビンのスマートな不動産財テクも話題になった。ヒョンビンは2013年、清潭洞の裏通りにある5階建ての集合住宅を購入した後、地下4階~地上7階の新築ビルに改造したが、このビルの売買価格は現在100億ウォンを超えると報じられている。
韓国の青少年の生きた“成功神話”
若い芸能人による不動産投資については、韓国国内では批判的な見方もある。しかし、彼らのとてつもない富や成功の裏には、一般人には想像もできないほどの努力がある点を多くの韓国人は認めている。
たとえば、冒頭で紹介したIUは、子供の頃、両親の借金で住む家がなく、祖母の家で育てられたが、いまや年間売り上げが100億ウォンを上回る韓国最高の女性ソロ歌手となった。
BTSは中小企画会社所属のゆえ、デビュー以後も長い間放送出演や舞台に立つ機会をなかなか得られない時期を経験した。BTSのメンバーのSUGAは、デビュー前までコンビニやデリバリーのアルバイトをしながら生活費を稼がなければならなかった。
無一文から巨大な富を築いた韓流スターやK-POPアイドルは、韓国の青少年にとって、いまや生きた“成功神話”でもあるのだ。