出版社から送られてくる献本もすべて読んでいる
──本当に、漫画がお好きなんですね。
森脇 とにかく、漫画がお好きなんだというのはいつも感じています。どんな作品でも読みますし、出版社から送られてくる献本も、すごい量ですが、すべて読んでいます。小学館のパーティーなどで、若手漫画家さんが先生にご挨拶に行くと、「いつも読んでいます」「あの展開は面白かったです」と高橋先生からお声をかけているので、みなさん感動されています。
あとは本当にお優しいというか気遣いの人というか。僕ら編集部が差し入れしたお菓子なんかも「美味しかったです」と必ず感想を言ってくださるんですよ。あれ、地味に嬉しいです。愛にあふれているんですよね。
高橋先生の作品をひとことでいうと「愛」
──連載終了したキャラクターへの感謝の気持ちを綴ったTwitter公式アカウント「高橋留美子情報」の質問への回答にも、高橋さんの優しさがあふれていました。
[毎日19時アップ]高橋留美子先生Q&Aその14(再掲載)
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) June 14, 2021
留美子先生は連載が終了した作品のキャラクターに対してどのような感情を持たれていますか? pic.twitter.com/xcFL7YtNEp
森脇 高橋先生の作品って、ひとことでいうと「愛」なんです。誰かに嫉妬したり愛したりする感情って、誰にでもありますよね。高橋先生はそれを本当にうまく描くなと思います。
『MAO』は、900年くらい続く愛と憎しみの物語です。過去にとらわれている人たちが未清算の過去をどう清算していくのかという物語のなかに愛情や憎しみが詰まっています。そこに注目して読んでみるとまた面白いので、ぜひ読んでいただきたいです。
最後に宣伝してもいいですか? 7月16日に『MAO』の第9巻が発売になるので、よければみなさん、買ってください(笑)。
(撮影:今井知佑/文藝春秋)