「政治家として最後の挑戦」について
でも、俺たちの小池百合子はたぶん次なる手を考えています。おそらく、もう東京都知事として東京都の施政に力を尽くすことには関心を失っているのか、小池さんの有力な支持者に対して(入院する直前まで)「政治家として最後の挑戦」についてお話しされていました。おそらくは、来たる解散総選挙か衆議院の任期満了にともなう選挙が予想される9月末から11月に向けて、電撃的な自民党復党と国政復帰を考えているのでしょう。
それどころか、9月5日の東京オリンピック・パラリンピックの閉幕までに菅義偉政権の支持率が上がらず解散を打てないようであれば、9月末に予定される自民党総裁選の延期を行わず小池百合子アテクシ最強の自民党総裁選出馬のシナリオすら囁かれる始末です。普通の知事の支持率はおおむね7割ぐらいが平均のところ、57%ぐらいとやや低迷している東京都において、もう小池百合子さんにやれることはそれほど残っていません。
辛気臭くて不人気な菅義偉さんを前に立てて向かい風の不利ななか自民党が衆議院選挙に打って出て30議席近く失ってギリギリ弱小連立政権にしがみつくよりは、我ら選挙互助会文句あるかの掛け声とともに非常に高い国民的知名度(だけ)はある小池百合子新総裁をカシラに「日本憲政史初の女性総理の実現を目指す」と号して選挙戦を戦い抜くのだと言われれば何となく勝てそうな気がします。少なくとも、トップに菅義偉さんを置くよりは。
それもあって、自民党幹事長の二階俊博さんとの深い関係を軸に会合を重ねたり、小池さんとゆかりの深い野党関係者とも連絡を取り合って、都知事後釜問題も含め病室から電話で調整中といったところでありましょうか。
女帝・小池百合子が降臨するべき選挙区はどこか?
そんな女帝・小池百合子大先生が降臨するべき選挙区はどこか。その前哨戦となる東京都都議会選挙の投開票日が7月4日に迫るなか、小池百合子さんが自民党総裁、日本憲政史初の女性首相・総理大臣を目指し戴冠する聖地はいずこになるのでしょう。
◆プロ泣かせの都市型選挙区・東京1区
ご存じ我らが東京1区。千代田区全域と港区新宿区の一部が混ざっていて、次々回衆議院選挙10増10減ではほぼ千代田区(と一部港区)となると目される面白選挙区です。もともとは自民党きっての政策通・与謝野馨さんを選出した、日本の中枢の割に富裕層と公営住宅に囲まれ液状化現象もかくやと言うほど揺れ動く選挙民に翻弄される選挙のプロ泣かせの都市型選挙区であります。何より、住民がまばらに住んでいる上に、京浜東北線や南北線では大量の埼玉県民が、千代田線では大勢の足立区民が、つくばエクスプレスでは千葉県民や茨城県民がやってくることで昼間と夜の人口が20倍違うという特性が選挙戦をややこしくしています。ガチの千代田区民はどこに住んでるの。