昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/07/02

 さらに、東京、愛知、福岡と経済的に成功した都市部と、大阪(近畿)、宮城、広島と地盤沈下が覆い隠せない都市部とで優劣がこれからはっきりする状況で、どのようにして日本の社会、経済を切り盛りしていくのかが非常に強く問われる時代がやってきます。そういう新しい状況に対応するためのリーダーとして菅義偉が相応しいのか小池百合子なのかという、いま私たち日本人の目の前にとんでもなく重大な罰ゲーム選択が待ち構えていることは覚悟しておくべきでしょう。

東京都庁 ©️iStock.com

風を読み、人気を呼び、根無し草なのに上昇気流に乗り続ける

 もちろん、小池百合子さんというのは「孤独な女帝」なのであり、派閥を持てず、資金的にもたいしたことがありません。ただひたすらに風を読み、人気を呼び、根無し草なのに上昇気流に乗り続けることで、今回の決断でついに女性総理の座に手が届くかもしれないというチャレンジになります。小池百合子さんを近くで見ていると、権勢をふるう女帝としての側面よりも、五穀豊穣のために天気や空気を操る巫女のような振る舞いが多いようにすら思うのです。それだけ、派閥を作ったり組織を意識して番頭を置き、政治には必要なお金を適切に集めたり配ったりする技法にはまったく欠けている政治家が小池百合子なのだとも言えます。

 他方、先日ついに日本最高級の報道機関である東京スポーツが、小池百合子さんの有力なスポンサーの一人と目されていた太陽光発電会社「テクノシステム」の詐欺事件で舞台となったSBIグループ子会社の問題を報じてしまいました。東スポ報道によると「『特捜部は生田容疑者側から献金を受けていた複数の政治家へのカネの流れを把握。週刊文春が報じた小池氏の“金庫番”の男性がテクノ社の最高顧問のような役割をしていた件にも関心を寄せている』と捜査関係者は話している」とのことなので、伝言ゲームが高度過ぎて訳が分かりませんが凄いことになりそうな気もします。小泉純一郎・進次郎さんの話だけじゃなかったんですね。

巨額詐欺事件に絡みSBI子会社に業務停止命令 小池百合子都知事にも波及
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3273084/

 こうなると、菅義偉さんとしては感染症でも経済対策でもいいから理由をつけて是が非でも9月末の総裁選を後ろに延ばし、自分の顔で解散か任期満了に伴う衆議院選挙に持ち込まないといけませんので、さてどうするのかといったところでしょう。

 そうこうしているうちに、小池百合子さんが無事過労から退院してこられましたが、都議会選挙にはあまり顔を出さない方針であると堂々と言いやがりました。小池チルドレンであったはずの都民ファースト、けっこう大変なことになるかもしれませんが、彼女にとってはお荷物なんだよ、ということでしょうか。自民党総裁を狙うのであれば。

INFORMATION

 ついにこの日が来てしまった……。文春オンラインの謎連載、特にタイトルがあるわけでもない山本一郎の痛快ビジネス記事が待望の単行本化!

2019年5月15日発売!!

 その名も『ズレずに生き抜く 仕事も結婚も人生も、パフォーマンスを上げる自己改革』。結婚し、出産に感動するのもつかの間、エクストリーム育児と父父母母介護の修羅を生き抜く著者が贈る、珠玉の特選記事集。どうかご期待ください。

この記事の写真(2枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー
z