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「つい自分の右サイドを壁側にしちゃうんです」 元女性警察官の“漫画家になっても抜けない”習慣の理由とは?

漫画『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』作者インタビュー

2021/07/07

 警察内部の隠語で「ハコ」と呼ばれる交番。そんな交番勤務の警察官たちの内情を描いた漫画『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』(講談社)が話題です。2017年から「モーニング」で連載がスタートし、今日7月7日からは戸田恵梨香さん・永野芽郁さんのW主演で実写ドラマ(日テレ系)も放送がスタートします。

 同作の作者は、実際にハコヅメの警察官として働いた経験も持つ泰三子さん。なぜ、泰さんは自らの職を辞してまで、漫画で警察の内幕を伝えることを選んだのでしょうか? 作品に込めたある思いと、実際に経験してきた「警察官の日常」について聞きました。

©泰三子/講談社

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「事件や事故を無くす仕事に就きたい」と思い警察官に

――泰さんはもともと警察官だったそうですね。警察官を目指した理由は何だったんでしょうか?

 小さな頃から事件や事故のニュースを見ている時に、母から「こういうニュースは自分のことだと思って見ないといけないよ」ということを言われていました。そんなことを言われているうちに「じゃあ自分が大人になったら、こういう事件や事故を無くす仕事に就きたいなぁ」と思うようになって。それで警察官を目指しました。

――なるほど。警察官になるには体力テストとかもありますよね。大変だったのでは…?

 警察学校に入るための試験は筆記と体力テスト、あと論文でしたね。体力テストは腕立て伏せと背筋、腹筋。それから反復横跳びとかもあったかなぁ。でも、テストの段階ではめちゃくちゃ厳しいとかはなかったです。警察学校に入ってからですね…恐ろしいのは。まずは逃げられないようにしてから、しごかれる感じです(笑)。試験で厳しくして、逃げられちゃうといけないので…。

※写真はイメージです ©iStock.com

――作中でも描かれていますけど、やっぱり警察学校はかなり厳しいんですか。

 そうですね。漫画でも厳しく描いていますけど、本当にそのまんまです。訓練で疲労骨折した同期も居ましたし、比喩じゃなく血尿を出しながら訓練の日々を送った感じですね…。だから今でもトラウマのように思い出しますよ。時が経ったいま振り返ってみても、全くいい思い出になっていないです(笑)。