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なぜ多くの東大生は“100点満点”を取ると落ち込むのか…現役東大生が語る“バカ”な人物の特徴とは

『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』より #1

2021/07/27

source : ノンフィクション出版

genre : ライフ, ライフスタイル, 教育, 社会, メディア

note

 受験、語学、資格、暗記……。何かを学習する際に、効率的なやり方がわからなければ、何が正しいのかもわからない、集中力も続かない。そのような悩みを抱いたことはないだろうか。

 現役東大生で勉強法に関する著書を多数出版している西岡壱誠氏は、そうした悩みを解決するアイテムとして“スマホ”の活用をすすめている。ここでは同氏の著書『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』(文藝春秋)の一部を抜粋。“スマホ”が“勉強”に与えるメリットについて紹介する。(全2回の1回目/後編を読む)

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意味のない勉強をしているかも?

 さて、ここではどのようにスマホを使った勉強を実践していけばいいのかという話をしていきたいのですが、その前にみなさんに質問です。勉強において、効果が出ない最大の理由ってなんだと思いますか?

©iStock.com

 「努力は必ず報われる」という言葉は昔から存在していますが、しかし現実では「頑張っても頑張っても結果が出ない」ということはよくある話です。僕も昔は一生懸命机に向かっているのに偏差値が35だったのでよくわかるのですが、「結果につながる意味のある努力」もあれば、「無駄な時間を過ごしてしまっている意味のない努力」もあります。どうして努力が無駄になってしまうことがあるのでしょうか?

 例えば、毎日何時間も本を読み、何時間も勉強に費やす人がいたとします。毎日すごく頑張って勉強をしている人ですね。

 そういう人でも、「何冊も読んでいるのになかなか本の内容が定着しない」とか、「試験になるとどうしても点数に繋がらない」とか、そういう「結果が出ない」という悩みを抱えていることは結構あるものです。

「勉強時間」と「勉強分量」が「勉強結果」に直結するとは限りません。もしかしたら全く効果が上がらない独学をしてしまっているかもしれないのです。

 言い換えれば、多くの人は効果のない勉強に無駄な時間を割きすぎているのかもしれません。なんの意味もないことに一生懸命になって結果も出ないという、哀しい独学をしがちだと感じます。