スマホで「英語学習」をする
今や、ネットを使えば簡単に英語を活用することができる環境が整いつつあります。
例えば「YouTube」で外国人の方の投稿や配信を観て、英語でコメントをしたりすることも可能です。字幕や翻訳がついている動画もありますし、英語学習にはもってこいのサービスです。やろうと思えば、SNS上で外国人の方と簡単にコミュニケーションを取ることもできる時代になりました。
そして、他にも外国人の方とのコミュニケーションを通して、生きた英語を活用させてくれるツールは増えています。「スタディサプリENGLISH」は、英語の書き取り(ディクテーション)やリスニングの力を伸ばす発音の問題など、一つのアプリ上で総合的に英語力を伸ばしてくれるアプリで非常に効果が上がります。
他にも「IDIY 英語添削アイディー」というアプリを使えば、とても手軽に自分の英作文の添削をしてもらうことができます。「DMM英会話」を使えばネイティブの人とコミュニケーションも取れます。
このようにスマホによって、英語のアウトプットをすることが「できる」状態にはなっているのです。でもそれを、多くの人があまり活用できていない。アウトプットをせず、「どうして自分の英語力は上がらないんだ! そうだ、やっぱりもう少し参考書を読まないと……」となんだかんだでインプットに逃げてしまう。ここにこそ、日本人が英語が苦手な理由が潜んでいるような気がしませんか? つまり、みんなアウトプットが苦手なのです。
正解主義の問題点
なぜ日本人はアウトプットを嫌うのかというと、僕は「正解主義」というのが根本にあるからだと考えています。
正解主義というのは、「正解でないと発言しない」「100点じゃないと試験を受けたくない」という姿勢のことです。
例えば多くの学校であることですが、「この問題の答え、わかる人いる?」と先生が聞いて、答える学生ってほとんどいませんよね。でも、本当は答えが何となくわかっている学生というのは実は多いです。ただ「100%これが答えだという自信がない」状態では、誰しも「もし間違っていたら恥をかくから」という理由で答えを口には出しません。
もっと言うと、「2択問題です! イエスだと思いますか? ノーだと思いますか?」と聞いた時ですら、手を挙げない人というのは多いです。イエスかノーか明確にわからないから、もし間違ったら嫌だからと手を挙げることすらしないということがあるのです。
これが正解主義。「正解でない可能性があるのなら手を挙げることすらしない」という姿勢です。