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道幅こそ狭いけど、何もかもがピカピカ
道幅は1.5車線といったところで、普通車同士であればギリギリすれ違える程度。ガードレールや道路標識、カーブミラー、反射板、何もかもがピカピカで真新しい。
また、カーブは綺麗な曲線を描き、バンクもついている。道幅こそ狭いが、カーブの途中でハンドルを切り直す必要がなく、非常にスムーズに走行できる。現代の技術で造られた酷道は、とても走りやすかった。
最新の酷道を実感し、感動していると大日峠に到着した。ここから先は、石川県だ。
石川県に入ると、ガードレールの代わりにコンクリートの駒止めが設置されていた。県が変われば道路が変わる。国道は国が管理しているものと思われがちだが、実は国が管理する直轄国道はわずかで、実際には都道府県が管理している国道のほうが多いのだ。
峠を下ると、昔ながらの酷道も!
駒止めというのは、駒のような形をしたコンクリートの構造物で、ガードレールと同様の機能を果たす。視認性には劣るが、豪雪ですぐに変形してしまうガードレールと違い、耐久性に優れているのが特徴だ。
駒止めは国道に設置されていることもあるが、例外なく色あせている。そのため、ピカピカの駒止めが、林道ではなく国道に設置されている光景は、とても新鮮だった。
やがて峠を下ると、新設開通区間は終了した。しかし、この先には昔からの酷道が続いている。普通車でもギリギリの幅員しかなく、駒止めも設置されていない。そんな酷道が、小松市街まで延々と続いているのだ。
新技術を駆使した走りやすい酷道と、昔ながらの走り応えのある酷道。その両方を楽しめる、素敵な酷道が誕生していた。