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「なりすましおじさん」の手口

「過去に、中学2年生の子が誘拐されたという捜査を担当した際、彼女の『家出したい』というSNSの書き込みに対し、10分の間に20件くらいコンタクトがあったんです。SNSには年齢の境界線がない。性的な行為が目的の犯罪予備軍は投稿に常に目を光らせています」

 加害者たちがSNSで好みの少女を物色して近づき、信頼させた上で写真を送らせる手口は卑劣だ。ITジャーナリストでスマホ安全アドバイザーの鈴木朋子氏が語る。

「『なりすましおじさん』は小学生アカウントに見せかけながら、女の子にコンタクトを取り仲良くなろうとします。日常の雑談や相談をする流れのなかで『わたし、胸のカタチ変じゃないかなあ』と、ネットで適当に拾った写真を送って『〇〇ちゃんも送って』と切り出すんです」

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 鈴木氏によれば、「女の子が裸の写真を送ってしまうトラブルは小学生に多い」という。

「写真を送った後、それをどう使われるのかということや、相手に自分の裸の写真データを所有されていることのリスクなどがまだわかっていません。次の要求の材料に使われるとか『拡散する』と脅されるかもしれないと思い至らないんです」

 送ってしまった写真をインターネット上にアップされてしまえば、削除は困難だ。一度拡散されると、消すことのできない「デジタルタトゥー」としてネット空間に残り続ける。それは自分が知らない間に撮影されたデータでも変わらない。

 高橋ユキさんによる「告発ルポ 子どもが危ない~SNS性犯罪者の罠」の全文は、「文藝春秋」2021年8月号と「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。

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【告発ルポ】子どもが危ない~SNS性犯罪者の罠