しかし実際には、宿泊代を削減したくて車中泊の旅をしている人がすべてではない。自由さと非日常に魅力を感じて、旅費の総額よりも高額なキャンピングカーや車中泊アイテムを準備している人もいる。節約を目的に始めたのに、そのためのグッズに凝るあまり、どう見ても節約になっていない「楽しき本末転倒」にハマってしまった人。DIYに凝って、車内にとんでもなくおしゃれな内装を施した人や、お風呂を作ってしまった人まで、たくさんの「車中泊達人」が存在する。「節約」を目的にしている人は、むしろ少ないというのが実感だ。
車中泊のデメリットとは？
一方、車中泊にはデメリットもある。非日常ということは、逆に言えば「いつもとは異なる就寝環境」ということ。慣れるまで寝られない人もいる。眠ることはできるが睡眠が浅く、最初は熟睡できないという人も多い。また、クルマによっては少人数しか寝られず、一緒に行く人数が限られる。
また、車中泊する場所選びも重要だ。どこに泊まっていいのか？ 最初は悩むかもしれない。車中泊場所によるトラブルも多く、車中泊の大きなハードルのひとつが、この場所選びといえるだろう。無許可で私有地に車中泊するのは論外だが、それ以外にもトイレの有無や開閉時間など、事前に調べておいても現地に行かないとわからないことも多いからだ。
最近では、RVパークやカーステイといった車中泊のための駐車場も増えてきたが、目的地の近くに必ずあるとは限らず、まだまだ場所選びに悩む人も多い。
また、日本には美しく楽しい四季があるが、車中泊にとっては、この四季は魅力である一方、大きな障害にもなる。春の花粉、夏の猛暑、秋の台風、冬の大雪などなど、どれも大敵。それぞれの季節で対策が必要となる。場合によっては、「車中泊を行わない」ことも選択肢として考える場合も出てくる。
【続きを読む】《写真多数》車中泊に大活躍！ “初心者”にも“経験者”にも知ってほしい“三種の神器＋おすすめグッズ”って!?
