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「1200万でこれかよ」

——ダウンタイムって、一番長くてどのぐらいかかるんですか? 

 さっきお話しした下あごを下げる手術だと、6カ月くらいかかります。私の場合はそれよりもかかっていますね。

©末永裕樹/文藝春秋

 ダウンタイム中に家の中にずっといるのはしんどくて、それならちょっとしたお金稼げるようになるみたいだし、その時借金もあったので、それの足しにもなるかもとか思って、結構気楽な気持ちで、最初はコミュニティの場としてYouTubeを始めました。

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——始めるにあたって不安はありましたか?

 「見世物みたいな感じに思われるの嫌じゃないの?」って言われるんですけど、それに関しては私は全く抵抗なかったです。整形に否定的な人が多いのはわかっていたので、いろんな声があるのはそりゃそうだろうなと思っていました。

 自分の汚い姿とかを見せるのも、逆にYouTubeっていう媒体上面白いんじゃないかなって、私は思っていましたね。YouTubeってエンタメ性が高いから、あんまりきれいな部分ばっかり見せててもなって。私は可愛いと言われるために整形していないので、発信することでいろんなチャンスが掴めるという思いの方が大きかったですね。

脂肪吸引の比較写真

——たしかに、整形についてダウンタイムのお写真もあげる方っていうのは少なかったですよね。

 だからこそ叩かれました(笑)。「親からもらった体を…」とか「親不孝だ」って言われましたね。「1200万でこれかよ」とかも言われました。そういうのは右から左に流していました。

 ただ「やっと整形できました」とか、「逆に現実を知って整形するのをやめました」とか、「勇気を出してお母さんに相談してみました」とか、そういうプラスの声の方が私に届いていたので、うれしかったです。コミュニティを作ろうと思ってやり始めたのに、まさか自分が、教えるじゃないけど、参考にされる立場になるって思ってなかったので。そんなに信用してくれてうれしいなっていつも思ってます。