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「ネタの作り方はAVの企画モノに近い」“ダメよ〜ダメダメ”を生んだ日本エレキテル連合、「狂気の原点」

「ネタの作り方はAVの企画モノに近い」“ダメよ〜ダメダメ”を生んだ日本エレキテル連合、「狂気の原点」

日本エレキテル連合インタビュー #3

2021/08/14
note

——逆にもうちょっとメリハリがついていたらよかったなと思うことは?

中野 思います。一人で出た時のほうがしっかりするんで、お互いに。しゃべりできないのに、一人で行けってなったらちゃんとするんですよ。お笑いはあんまり仲良すぎるのもよくないのかなって。

橋本 かもしれない。変に気も使っちゃうところもあるもんね。一人のほうがお互いがやりやすくなってるのかな、みたいな話はします。

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中野 家族経営みたいだよね。ビジネスパートナーというよりは、家族でものを作ってる。

 

——中野さんがご結婚されて、関係性が変わることはなかったですか?

橋本 全然変わらずだなー。

中野 変わらないですね。

——いいですね……そういう友だちがいるのはすごくうらやましい。

中野 でも、他には友だちいないんです。

橋本 なかなかね(笑)。

目標は、豪華なセットでのテレビコント

——エレキテル連合はこれからテレビとどういう距離感でいたいと思ってますか。

中野 もともとものすごくテレビっ子で、テレビコントで育って、テレビ大好きなんですけど、やっぱりテレビは見るものなんだな、と思いました。あんまり上手に立ち振る舞いができなかったから。

 ただ、よく「テレビに出たくない」って思われがちなんですけど、そんなことは全然ないんです。出てる人たちのことを「ああ、すごいな」と思って見てる。劣等感というか、こうなれなかったな……っていう気持ちで見てます。私たちにはできなかった。

橋本 私は今、第七世代の子も女性芸人も増えて、ネタ番組も増えて、ヤッターと思ってて。モノマネする対象が増えるから。「この芸人さんのモノマネやりたいな」とか、そんなことばっかり考えてます。

中野 今は2人とも視聴者として楽しんでます。いつかまた私たちを必要としてくれるように頑張ろうと思います。あんまりガツガツしてないですね。

 

——どういう番組に出たいですか?

中野 やっぱりテレビコントですね。これは理想なんですけど……いや理想がないとダメだと思うので、エラそうなことを言わせてもらうんですけど、セットがちゃんとしたところでコントをやりたいです。お茶の間でテレビを見て楽しかった記憶が私たちの中には根強く残っているので。あんなすごいカメラでズームしてもらったり、スイッチングしてもらったり。

橋本 桜の木の下でコントやったりとか、リアルなテレビコントをやってみたいですね。

——セットがリアルであればあるほど、お二人の個性が際立つと思います。

中野 確かに際立つかもしれないです。普通であればあるほど、異質さが。派手に、1年に1回ぐらいでいいからやってみたい。

——最後に……シンパシーを感じる芸人さんはいますか?

中野 ハリウッドザコシショウとか?

橋本 ああ、ザコシショウね。昔から地道に動画も上げてるし、自分が面白いと思うことをずっとやってるし、それでテレビでもちゃんとやられてて。

中野 すいません、なんか、意外性ない人選で……(笑)。

写真=鈴木七絵/文藝春秋

 

日本エレキテル連合単独公演 『何ダコレハ!』

【日時】 2021年10月14日(木)、10月15日(金)、10月16日(土)、10月17日(日)
【場所】 ユーロライブ
【チケット】 前売4500円・当日5000円(全席指定)、購入はコチラから

ライブ詳細はコチラから

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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