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知らないおじさんに「なんて格好してるんだ。親が泣くぞ」と言われ…“喪女”だったデデさんがギャルになって気づいた偏見

知らないおじさんに「なんて格好してるんだ。親が泣くぞ」と言われ…“喪女”だったデデさんがギャルになって気づいた偏見

『サイバー系ギャル・デデ』インタビュー#1

——ギャルと出会ってから、ピンクがより一層好きになって。

デデ そうですね。もう一回昔の自分に戻ったっていう感じですね。たぶん今の私が本当の私なんだと思います。

——ちなみに髪に水色のエクステがついていますけど、それは大丈夫なんですか? 

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デデ 本当は嫌です(笑)。でも差し色がないと、さすがにイタいやつになっちゃいそうで、怖くてつけてます。自分としては全部ピンクがいいんですが…。まあ、これでも十分黒歴史っぽい感じではあるんですけど。一応差し色ってことで…(笑)。

©平松市聖/文藝春秋

「私今よりも20キロ太っていたんです」

——中高生時代の友達は現在の変化に驚いていますか?

デデ そうですね。この前、半年ぶりに高校の友達と遊ぶことになって駅の改札外で待ち合わせをしていたんです。友達は私に全然気づいてなくて、手を振ったら、「エッ」という顔をされました。たしかにギャルになったことは言ってなかったので、高校の時の喪女のイメージのままだったら、そりゃ驚くよねって(笑)。

学生時代のデデさん

——その友達には何か言われましたか? 

デデ 「改札を出たところにいろんな人が居たけど、この人だけは違うなって思ってた」って言われました(笑)。でも意外と受け入れてくれましたね。別に中身はそのままなので。

 メイクもそうですけど昔、今よりも20キロ太っていたんです。幼少期からわりとでかいほうだったんですけど、中学生の時から病的にドカッと太ったんです。学校に行く以外は、外にも出ずにずっと絵を描いていたので。いきなりめっちゃ太って、デブ喪女として生きていました。

——それから20キロ痩せたのはいつごろでしょうか?

デデ 5年前ですね。家を出て一人暮らしを始めたら、自然に痩せたんですよ。ダイエットはしていないんです。これがもともとの自分の姿だったのかなって思っています。今、結構食べてるんですけど、特別体重が増えることはなくて。だから、今までなんであんな太ってたんだろうって思います。

——一人暮らしされてから、自炊をしていたんですか?

デデ そうです。面倒くさがりなのでミートソースパスタの生活を1カ月続けていました。そろそろがっつり肉食べたいなって時に、すき家に行ったんですね。チーズ牛丼を食べた時に、血の味がしたんです。「肉ってこんなにくさかったっけ」って。

 そのくらい他の食べ物を食べてなかったんです。不健康といえば不健康だけど結果的に20キロ痩せたのでよかったです。あとは1人になってストレスフリーの生活をしているのもいいのかもしれませんね。そういったいろんな要因で20キロも体重が減ったんです。

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