1995年に創刊し、1999年には50万部を発行した伝説のギャル雑誌『egg』。2014年に休刊したものの2018年には現在の編集長・赤荻瞳さんを中心にウェブ版eggが開設された。
ギャルといえば小麦色の肌に派手なメイクという印象の人も多いだろう。しかし『egg』編集長・赤荻さんは「ギャルは徐々に変化し、多様化している」と話す。そんなギャルのこれまでの変化について赤荻さんに聞いた。(全2回の1回目/#2を読む)
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――『egg』といえばギャルですが、そもそも「ギャル」ってなんでしょうか?
赤荻 自由と個性の象徴だと思っています。時代時代で変わるものなのでこういう格好をしているから「ギャル」って決めるのは難しいですね。自分のやりたいファッションやメイク、遊びができている子が「ギャル」なのかなと思っています。
――最近よく雑誌で出てくる「強めギャル」「うさギャル」「清楚系ギャル」について教えてください。
赤荻 「強めギャル」はメイクが強めのギャルです。メイクだけじゃなくてアニマル柄とか原色の色を使った強めの服を着ていることも指します。見た目が強めってことです。昔のギャル要素が強いです。
「うさギャル」はうさぎのようなギャルです。うさぎのような真っ白なお肌で、おっとりしたギャルを指しますね。強めギャルとは反対にメイクやファッションは甘めです。
「清楚系ギャル」は夏休みなど休みの時だけ髪を染めたり派手なメイクをしたりする子です。普段の学校の時は大人しくしています。
――「清楚系ギャル」は最近よく見る気がします。
赤荻 平成初期は絶対いなかったですよね。ギャルは毎日ギャルだったから。私はいわゆるギャル高って呼ばれる高校に行ったんです。ギャル高は校則が比較的緩いため、自分の好きな格好ができると言われている高校です。だけど、入ってみたら校則がとても厳しくて、見た目に関するルールがたくさんあって「これじゃギャルができないじゃん」って思ったんです。最近は「ギャル高」が減っていると聞きます。だから「清楚系ギャル」が増えているんだと思います。