柔軟剤を使った方がいい場合と、使わない方がいい場合
それに、正しいやり方で乾燥・仕上げを行うと、柔軟剤を使わなくても、ふんわり仕上がるんですよ。ここ数年はいろいろな柔軟剤も販売されていますが、柔軟剤は基本的に衣類に残る設計で開発されているので、近年問題になっている「香害」などにもつながりますし、敏感肌の方は、直接肌に触れるタオルや肌着などは注意したほうがいいと思います。
そもそも、タオルや肌着などは吸水性が下がるので柔軟剤を使わない方がおすすめです。弱アルカリ性の液体洗剤でしっかり洗えば、柔軟剤を使わなくてもタオルがふわふわに仕上がります。一方で、セーターなどの静電気を防止したいものや、洋服の形状をキープしたいものは柔軟剤を使った方がいいです。
――漂白剤も使わなくていいそうですが、これはなぜですか?
茂木 たいていの汚れは「プレウォッシュ」とブラシ叩きで落とせますので、刺激が強く、生地にダメージを与える漂白剤は最後の手段として使うのが賢明です。
本当は、生地や用途に応じて洗剤も替えるのがベストなのですが、一般家庭では「普段着洗い用」「おしゃれ着洗い用」の液体洗剤、それとしつこい汚れ用に「粉末洗剤」があれば十分だと思います。僕らはこだわりすぎて、とうとうオリジナルの洗剤まで開発してしまいましたが、おかげさまでこれが好評で。ECサイトのほか、ポップアップイベントなどでたくさんの方にお求めいただいています。
ちなみに、僕らが着ているTシャツはよく、ハッピーハンバーグさんのパクリですか? と聞かれるんですが、パクリではなく“公認”です。「ハッピーハンバーグ」のロゴTシャツが好きで、お願いしてロゴ使用の許可をいただきました。ハッピーハンバーグさんでも大人気のTシャツなので、人気にあやかろうとTシャツのほかにパーカーまで作ったんですけど、まったく売れていないんです。みなさん、よかったらTシャツも買ってください(笑)。
(撮影:文藝春秋/杉山秀樹)