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ナチュラル美女を作る秘訣は「不機嫌な顔」

 記者にとっては会心の出来と思える「作品」だったが、在宅のアーマー氏は「うーん……」と首をかしげている。どこか写真に違和感を覚えているようだ。しばらくして、在宅のアーマー氏は「少し目が大きすぎる」と不自然さを指摘したあと、記者にこう提案してきた。

「自撮りの方法を変えて、“追い加工”を試してみましょう。今度は少し目を細めて撮影してみてください。少し不機嫌な表情です」

「追い加工」とはなにか。新たな「テクニック」の出現に動揺しつつも、指示通り少し眉間を寄せる感覚で自撮りを試みる。今回も四苦八苦しながら2枚目の撮影を完了し、先ほどと同じようにFaceAppで女性化の加工をする。すると、1枚目の写真とは変わって、自然な大きさの目に仕上がった。

「ここからが『追い加工』です。まず、この写真をMeituで加工します。Meituでは、目、鼻、口といった顔の各パーツの位置や大きさを調整したり、顔の輪郭を修正したりできます。コツは顔のパーツを中央に寄せること。目と眉を近づけたり、口の位置を少し高くしたりすると良いでしょう」

 記者の写真も眉の位置を下げ、鼻を小さくし、口の位置を上げてあごのラインを修正した。

左が調整前。右がMeituで調整後の写真。顔が中心に寄って小顔になっている ©️文藝春秋

「スキンケアは欠かせない」カコジョで向上した“美意識”

 しかし、顔のパーツまで修正できてしまうのなら、どんな顔でも美しく加工できてしまうのではないか。そう疑問を呈すると、在宅のアーマー氏は「そんなことはありません。この世にはカコジョに向いている顔とカコジョに向かない顔の2通りが存在するのです」と断言した。

「分かりやすく言うと、左右対称の顔がカコジョに向いています。左右の目の大きさが違ったり、口が曲がっていたりするとアプリでは修正しにくいです。あと、髪の生え際は誤魔化しづらいですね。生え際が後退している人は、加工後でも分かりやすく額が広いです」

 さらに、いくらパーツまで修正できると言っても、加工のしすぎは不自然な仕上がりに繋がるという。

「だから、私はなるべく加工の工程を減らすように考えていました。そうしたら、自然と身だしなみにも気を遣うようになりました。ヘアトリートメントやスキンケアは欠かせませんね」

 確かに、在宅のアーマー氏の髪は艶があり、肌には張りがある。とても50代には見えない。まだまだ若いつもりで自然に任せている記者にとっては耳の痛い話である。

 話を写真加工へと戻そう。Meituで調整した写真は、再びFaceAppで加工する。

「今度は女性化した写真を読み込んでいるので、アプリが女性として認識します。そうすると、『性別』の加工項目に、『女性らしく』という項目が追加されます。読み込んだ写真を再度『若返り』加工をした後に、『女性らしく』を選択するとより自然にきれいな仕上がりになります」

 在宅のアーマー氏の指示通りに加工した写真がこちらだ。

記者女性化の2枚目。『笑顔』の加工も入れた ©️文藝春秋

 不機嫌な顔を「追い加工」して作った今回の写真は、「子供」と「女性化2」のみで加工した前回のものよりもずっと自然に仕上がった。前回の写真は目が大きすぎるなど、ややもすると女性がプリクラなどで写真を加工したような印象を受けるが、今回の写真は“加工いらずの美人”に見える(実際の加工数はこちらのほうが多い)。

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